askrun、AIが自ら調べ直す新エンジン「Agentic RAG」を提供開始
リリース
AI関連

askrun、AIが自ら調べ直す新エンジン「Agentic RAG」を提供開始

公開日:

株式会社ベーシックは2026年9月1日、AIチャットボット「askrun」の回答生成エンジンを刷新し、新機能「Agentic RAG」の提供を開始しました。この機能は、AIが自律的に検索をやり直しながら回答を組み立てる仕組みです。同社の検証では、回答成功率が従来の80%から90%に向上しました。回答不能となる割合も20%から10%へ半減しています。無料プランから利用できるため、導入を検討している企業にとって試しやすいアップデートです。

この記事をシェア

ポイント

  • 1
    ベーシックがaskrunにAIが検索をやり直す新エンジンを搭載
  • 2
    回答成功率が80%から90%に向上し、回答不能率は10%に半減
  • 3
    無料プランから利用可能で、追加費用なしで全ユーザーが対象

従来のRAGが抱えていた課題

多くのAIチャットボットは、ヘルプページやFAQなどの資料を登録し、質問に近い内容を検索して回答を生成する「RAG」という仕組みで動いています。しかし従来のRAGでは、ユーザーの質問文を1回だけ検索にかけ、見つかった資料の断片だけで回答を書くため、ユーザーの言葉と資料の言葉が食い違うと正しい答えを見つけられませんでした。例えば「途中でやめたらお金は戻りますか」という質問に対し、「日割り返金」と書かれた規約がうまく当たらないケースがあります。一度検索を外すと引き直す手段がなく、足りない情報のまま回答するか、「答えられません」と返すかの二択になっていました

Agentic RAGの仕組み

Agentic RAGは、AIが自律的に調べ方を判断する仕組みです。従来のように1回検索して見つかったもので答えるのではなく、AIが手元の資料を見て「これで答えられるか」を判断し、足りなければ自分で調べ直します。検索はAIの判断で最大3回まで引き直せます。検索の言葉もユーザーの質問文そのままではなく、AIが言い換えたり分解したりして組み立てます。探す範囲はファイルを名指しして絞り込めるほか、ヒットした断片だけでなく同じ資料の前後を読み進められます。答えられないと判断した場合は、AIが明示的に有人対応へ引き渡します。

従来のRAGとの違いは次のとおりです。

観点従来のRAGAgentic RAG
検索の回数1回で固定AIの判断で最大3回まで引き直し
検索の言葉ユーザーの質問文そのままAIが言い換え・分解して組み立て
探す範囲登録した資料の全体ファイルを名指しして絞り込める
資料の読み方ヒットした断片だけ同じ資料の前後を読み進める
答えられない時回答文の内容から判定AIが明示的に有人対応へ引き渡す

検索のやり直しと有人対応への引き渡しが明確になるため、サポート担当者は「資料にあるのに答えられない」問い合わせの改善を見込めます。

回答精度の向上と検証結果

1回目の検索で答えが見つからない場合、AIは別の言葉で検索し直します。資料が途中で切れていれば、その前後も読み進めて条件を最後まで確認し、それでも答えられないと判断した場合だけ有人対応へ引き渡します。根拠が揃ってから回答するため、登録した資料にあるのに答えられないケースが大幅に減りました。ベーシックのフォーム作成ツール「formrun」に寄せられた2026年7〜8月の実際の問い合わせからランダムに抽出した100件を対象に、従来のRAGとAgentic RAGを比較検証しました。その結果、回答成功率は80%から90%へ向上し、回答不能となった割合は20%から10%へ半減しました

固有の質問への対応と安全設計

askrunでは顧客情報や契約情報を登録しておくと、AIがファイルを指定し、該当するデータだけを取り出して回答に使えます。例えば「山田様の契約更新日はいつか」といった、特定のデータを知らないと答えられない問い合わせにも、データベースをつなぐための開発や特別な設定なしで対応できます。また、現場のルールをテキストファイルに書いて登録しておけば、AIは必要な場面でそのファイルだけを開いて手順どおりに対応します。AIが自律的に判断する分、意図しない挙動を防ぐ仕組みも用意されています。探し直しは最大3回まで、できるのは文章での回答のみで、予約や注文などの手続きを勝手に実行することはありません。AIがどんな言葉で探し、どの資料を読んで答えにたどり着いたかは、管理画面の「回答生成プロセス」で1問ずつ確認できます。

Q&A

Q. Agentic RAGとは何ですか?

A. AIが資料を検索して答えが見つからない場合、自分で検索し直しながら回答を組み立てる仕組みです。

Q. 従来のRAGと何が違うのですか?

A. 従来は1回の検索で見つかった断片だけで回答していましたが、Agentic RAGは最大3回まで検索をやり直し、資料の前後も読み込めます。

Q. 無料プランでも利用できますか?

A. はい、askrunの無料プランから追加費用なしで利用できます。

関連リンク

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

回答できない率が20%から10%に半減したの、カスタマーサポート担当には大きいですね。有人対応に渡す判断までAIがやってくれるので、たらい回しも減りそうです。

引用元:PR TIMES

この記事をシェア

O!Productニュース編集部

この記事の著者

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部は、IT・SaaS・AI業界のニュースをリアルタイムに解析・発信するメディアチームです。ビジネス向けのプロダクトに関する最新情報をなるべく分かりやすく簡潔にまとめてニュースを提供します。
「日本のすべての企業に、AIトランスフォーメーションを。」をミッションに掲げているGigantic Technologies株式会社によって運営されています。
AIに精通し、2017年設立時から企業のDX支援に取り込んでおり、十分な実績とノウハウを元に情報を発信しています。
公式SNSは以下からフォローできます。
X
Facebook
LinkedIn
note

AIチャットボットの導入を検討していますか?

サービスの比較・選定業務を無料でサポートします。

AIエージェントの導入を検討していますか?

サービスの比較・選定業務を無料でサポートします。

チャットボットツールの導入を検討していますか?

サービスの比較・選定業務を無料でサポートします。

この記事をシェア

成果報酬リード獲得検索結果での上位表示

貴社のサービスを上位掲載しませんか?

検索結果で上位表示されたり、資料ダウンロードボタンを表示させて直接リードを獲得することができます。
月額無料+成果報酬型の低リスクで法人リード獲得を始めることができます。

料金プランを確認