
テラスカイ、AIがFAQを自動改善する新機能搭載チャットボット「mitoco Bot」をリリース
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株式会社テラスカイが、AIがFAQ(よくある質問)データを自動で改善する新機能を搭載したチャットボット「mitoco Bot」をリリースしました。過去の対話履歴からAIが改善点を提案するため、管理者の運用負担を大幅に削減できるのが特徴です。また、他の生成AIと連携することで、正確な回答と柔軟な対応の両立を目指します。
ポイント
- 1AIが対話履歴を分析し、FAQの修正案を自動で提案
- 2登録データのみで回答するため、誤情報(ハルシネーション)のリスクがない
- 3他の生成AIと連携し、正確性が求められる質問と雑談などを分担可能
テラスカイが新たに発表した「mitoco Bot」の最大の目玉は、新機能「FAQセンター」です。この機能は、ユーザーとチャットボットの過去の対話履歴を生成AIが自動で分析し、うまく答えられなかった会話を特定します。その上で、既存FAQの修正案や、社内文書などから作成した新しいFAQの候補を管理者に提案してくれます。管理者は提案内容を確認し、ボタン一つで反映できるため、これまで人手で行っていた分析や改善作業の手間を劇的に削減できるとしています。
このチャットボットは、あらかじめ登録されたFAQデータのみを基に回答を生成する仕組みです。そのため、近年の生成AIで課題となっている、事実に基づかない誤った情報を生成する「ハルシネーション」が起こる心配がありません。社内の規定や製品情報など、100%正確な回答が求められる場面での活用が見込まれます。
さらに、「mitoco Bot」はMCP(Model Context Protocol)サーバーに対応しており、他の生成AIやAIエージェントと連携できる点も特徴です。これにより、正確性が求められる質問は「mitoco Bot」が、FAQにない雑談や想定外の質問には外部の生成AIが答える、といった役割分担が可能になります。正確性と柔軟性という、双方の長所を活かした問い合わせ対応が実現します。
利用料金は、「mitoco Bot」本体が月額100,000円(ID無制限、10,000会話を含む)から。「FAQセンター」機能の利用には、別途ポイントパック(月額10,000円から)の契約が必要です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
チャットボットの課題だった「FAQの育成」をAIが肩代わりする仕組みは実務的です。正確な回答が必要な場面ではmitoco Botが、柔軟な会話は生成AIが担うという役割分担も現実的で、問い合わせ対応の品質向上に直結しそうです。