
三福グループ、社長の思考を学習した“分身AI”「たかちゃんAI」を正式リリース
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愛媛県松山市を拠点とする三福グループ(株式会社三福ホールディングス)は2025年11月、社長の思考やノウハウを学習させた社内向けAIアシスタント「たかちゃんAI」を正式にリリースしたと発表しました。経営判断の背景から日々の業務のコツまで、社員が24時間いつでも“社長の考え”にアクセスできるツールとして、組織力の強化を目指します。
ポイント
- 1社長の経営理念や判断基準を学習させた「分身AI」
- 2リリース後わずか17日間で395回利用、現場の強いニーズを反映
- 3判断基準の統一や新人育成の迅速化で組織課題を解決
三福グループが開発した「たかちゃんAI」は、同グループの代表である中矢孝則氏の経営理念や判断基準、営業の考え方などを学習させた社内専用のAIアシスタントです。社員からの質問に対し、「社長ならどう答えるか」という視点で回答を生成する仕組みで、社長の“分身”として機能します。名称の「たかちゃん」は中矢代表の愛称で、社員が気軽に使える親しみやすい存在を目指したといいます。
同社によると、11月8日のリリースから25日までの17日間で利用回数は合計395回にのぼり、1日あたり約23回利用されている計算になります。質問内容は営業の進め方から接客対応、社内方針の確認まで多岐にわたっており、現場社員が抱える日々の疑問や迷いを即座に解決するツールとして、すでに定着しつつある様子がうかがえます。
このAIアシスタントは、事業拡大に伴う組織課題の解決を目的として開発されました。従業員数が増える中で「社長の考えが全社員に届きにくい」「部署ごとに判断基準が微妙に異なる」といった課題があったといいます。社長自身の思考をAI化し全社員に開放することで、組織全体の意思統一を図り、より強いチーム作りを目指す考えです。
三福グループは「たかちゃんAI」の活用により、新入社員の即戦力化、判断のブレの解消による業務効率化、中間管理職の負担軽減など、多くのメリットを見込んでいます。今後は、グループ各社の業務データと連携させ、営業支援や店舗運営に特化した、より高度な現場向けAIの開発も進めていくとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
経営者の思考をAI化するというユニークな試みですね。トップの判断軸が共有されれば、組織のスピード感は格段に上がりそうです。属人化しがちなノウハウをどう継承するか、多くの企業が抱える課題への新しい答え方かもしれません。

















