
UXリサーチの分析工数を3割削減、Spreadyが「Interview Sherpa」β版をリリース
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新規事業開発支援を手がけるSpready株式会社は、UXリサーチの分析プロセスを自動化するSaaSプロダクト「Interview Sherpa(β版)」の提供を開始しました。インタビューの録画データをアップロードするだけで、文字起こしからインサイト抽出までを自動で行い、リサーチャーの作業負担を大幅に軽減することを目指します。
ポイント
- 1録画データからインサイト抽出まで、UXリサーチの分析工程を自動化
- 2リサーチャー全体の工数の約3割を占める分析作業を効率化
- 3Spreadyが蓄積した数千件のインタビュー知見を基に開発
希少なリサーチャーの工数をAIで削減
Spready株式会社が、UXリサーチの分析工程を自動化するSaaS「Interview Sherpa(β版)」をリリースしました。このサービスは、Zoomなどで録画したインタビュー動画をアップロードするだけで、AIが自動で文字起こしと話者分離を行い、重要な発言や示唆(インサイト)まで抽出するものです。
同社によると、UXリサーチャーはリサーチプロセス全体の約30%をデータ分析に費やしており、1時間のインタビュー分析に3〜4時間かかることも珍しくありません。希少人材であるリサーチャーの工数が分析作業に割かれることは、多くの新規事業推進組織にとって大きな課題となっていました。
数千件の知見から生まれた分析ツール
「Interview Sherpa」は、Spreadyがこれまでインタビューリクルーティングプラットフォームの運営を通じて蓄積してきた、数千件のインタビューデータと現場の課題感を基に開発されました。煩雑な分析作業を自動化することで、リサーチャーがより創造的な考察や次のアクションの検討に集中できる環境を提供します。
サービスの利用料金は月額20万円(初期費用不要)で、7日間の無料トライアルも用意されています。同社は、優秀なリサーチャーの採用や外部リサーチ会社への外注と比較して、コストを抑えながら分析工程のDX化を実現できるとしています。
リサーチ業務全体の支援を目指す
Spreadyは今後、累計1万件以上のインタビュー支援で得た知見を活かし、「インタビューガイド機能」や「分析補助機能」といった、リサーチ業務全体を支援する機能を順次追加していく計画です。今回のβ版リリースを皮切りに、企業のUXリサーチ業務における再現性とスピードの向上を後押ししていく方針です。現在、有償でのPoC(概念実証)に協力する企業を募集しています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
UXリサーチの分析は属人化しがちですが、AIで自動化・構造化できれば、組織全体の顧客理解のスピードが上がりそうですね。リサーチの民主化を後押しする一手として、今後の機能拡充にも期待です。


















