
スマホでQRを読むだけ。アプリ不要の同時翻訳「QR Talk」が登場
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AIソリューション開発を手がけるワンミニッツ株式会社が、スマートフォンでQRコードを読み込むだけでリアルタイムの多言語翻訳と議事録化を実現する新サービス「QR Talk(キューアールトーク)」の提供を2025年12月11日より開始しました。建設現場や工場といったPCを使わない「現場」での、外国人材との円滑なコミュニケーションを支援します。
ポイント
- 1アプリも専用端末も不要。QRコードを読み込むだけの手軽さを実現
- 2会話ログは自動で保存され、議事録や業務記録として資産化できる
- 3業界特有の専門用語にも対応し、現場の安全と品質確保に貢献
現場の「言葉の壁」をQRコードで解消
ワンミニッツ株式会社は、新サービス「QR Talk」の提供を開始しました。このサービスは、専用アプリのインストールや特別な端末を必要とせず、手持ちのスマートフォンのカメラでQRコードを読み込むだけで、ブラウザ上で多言語の同時翻訳と会話のテキスト化(議事録化)ができるのが最大の特徴です。
開発の背景には、2040年に約1,100万人の労働力不足が予測される中、急増する外国人労働者とのコミュニケーション課題があります。特に建設や製造の現場では、専門用語や安全に関する指示が正しく伝わらないリスク、またヘルメットや手袋を着用しているためデバイス操作が難しいといった、既存の翻訳ツールでは対応しきれない現実がありました。「QR Talk」は、こうした現場特有の課題を解決するために開発されたということです。
サービスの特徴として、手軽な導入性に加え、会話ログが自動で残る点も挙げられます。これにより、口頭での指示内容が記録として保存され、後の確認や業務報告にも活用できます。この独自のUIは現在、特許出願中とのこと。さらに、業界ごとの専門用語にも対応可能で、コミュニケーションの質を高め、労働災害の防止や生産性の向上に貢献するとしています。
すでに、シンガポールで開催された国際展示会では、ヘルスケア事業を展開するeatas株式会社が先行導入しています。通訳を雇う予算がない中、ブースに設置したQRコードを通じて多国籍の来場者と円滑にコミュニケーションをとり、通訳なしで商談を成立させる成果を上げたそうです。
ワンミニッツは今後、建設・製造業界のほか、インバウンド需要が回復する観光・ホテル業界や、多文化共生が進む自治体の窓口などへの導入も推進していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
QRコードという身近な技術で、現場の根深い課題を解決するアイデアが面白いですね。専用アプリのインストールは意外と障壁になるので、この手軽さは普及の追い風になりそうです。


























