
メディアリンク、社内の"暗黙知"を資産に変えるナレッジ自動生成ツール「Knowledge Link」を提供開始
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電話AIエージェントなどを手掛けるメディアリンク株式会社は、社内に散在する知見を自動でナレッジ化する新サービス「Knowledge Link」の提供を2025年11月より開始しました。日々の業務で生まれるノウハウや情報を自動で整理・蓄積し、コンタクトセンターや社内ヘルプデスクにおける問い合わせ対応の効率化を支援します。
ポイント
- 1マニュアルやチャット履歴から、価値ある情報を自動で抽出・ナレッジ化
- 2蓄積されたナレッジはQ&A形式で整理され、FAQやチャットボットと連携しやすい
- 3SlackやGoogle Driveと連携し、既存の業務フローにスムーズに導入可能
属人化するノウハウを、組織の「形式知」へ
カスタマーサポートや社内ヘルプデスクの現場では、日々の問い合わせ対応に追われ、ナレッジの作成や更新に時間を割けないという課題が根強くあります。その結果、ベテラン担当者だけが持つノウハウ、いわゆる「暗黙知」が組織の「形式知」として共有されず、業務の属人化や対応品質のばらつきにつながるケースは少なくありません。
メディアリンクが新たに提供を開始した「Knowledge Link」は、こうした課題を解決するために開発されたナレッジ自動生成ツールです。問い合わせ対応の内容などを自動で整形・蓄積し、組織全体の知識資産として活用できる状態に整えます。
Slackの会話からもナレッジを自動生成
「Knowledge Link」の大きな特長は、2種類の情報源からナレッジを生成できる点です。一つは、マニュアルや各種ログファイルといった「ストック情報」。PDFやOffice系ファイルなどをアップロードするだけで、内容を解析しナレッジに変換します。
もう一つは、Slackなどビジネスチャットでの日々のやり取りから生まれる「フロー情報」です。こちらも自動で収集・ナレッジ化の対象となるため、現場のリアルタイムな情報が埋もれることなく、価値ある資産として蓄積されていきます。
既存システムとも連携し、実用性を追求
生成されたナレッジは、問い合わせと回答がセットになったQ&A形式で整理されます。これにより、FAQサイトやチャットボットのコンテンツとして活用しやすくなり、顧客や従業員の自己解決率向上に貢献します。
また、SlackやGoogle Driveとの連携機能を標準で備えているほか、生成データをGoogleスプレッドシートへ出力することで、他のシステムとの連携も可能です。同社は、2009年の設立以来コンタクトセンターの業務効率化を支援してきた知見を活かし、現場で真に役立つツールを目指すとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
ナレッジマネジメントは多くの企業の課題ですが、特にSlackのようなフロー情報から自動でナレッジを抽出するアプローチは、現場の負担を減らし情報の陳腐化を防ぐ上で効果が期待できそうです。今後の連携ツールの拡大にも注目したいですね。












