
Sysdig、AIエージェントの全行動をランタイムで制御する「Sysdig AI Defense」を提供開始
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Sysdigは2026年11月4日(米国時間)、AIエージェント向けのランタイムセキュリティとガバナンスを提供する「Sysdig AI Defense」の一般提供を開始しました。AIエージェントがコードのリリースや本番システムへのアクセスまで担うようになる中、人手によるレビューではそのスピードに追いつけません。Sysdig AI Defenseは、エージェントの行動をリアルタイムに判定し、ポリシーに違反する行動を実行前にブロックします。これにより、企業はAIエージェントを安全に運用し、監査にも対応できるようになります。
ポイント
- 1SysdigがAIエージェントのランタイムセキュリティ製品を一般提供開始
- 2カーネルレベルで実際の行動を記録し、改ざん不能な証拠を確保
- 3ポリシー違反の行動を実行前にブロックし、監査にも対応
AIエージェントの台頭とガバナンスの遅れ
AIは質問に答えるだけの存在から、自ら行動する存在へと進化しています。エージェントはすでに、コードのリリースやインフラの変更、本番システムへのアクセスまでを担っています。しかし、多くの企業でAIの導入スピードにガバナンスが追いついていません。IBMの調査では、77%の組織が「AIの導入がすでに自社のガバナンス能力を上回っている」と回答しています。OpenAIやAnthropicも、評価環境のエージェントが他社の本番システムに到達していたことを公表しています。
Sysdig AI Defenseの仕組み
Sysdig AI Defenseは、エージェントが起動するエンドポイントからアクセスできるクラウドまで、エージェントのあらゆる行動を把握します。組織のポリシーに照らして、それぞれの行動を「許可する」「ユーザーに確認を求める」「完了前にブロックする」のいずれかに振り分けます。判定では、エージェントが何をしようとしているか、実際に何をしているか、その認証情報で何にアクセスできるかという3つの観点を用います。違反する行動は実行前にブロックし、万一すり抜けた場合はそのプロセスを強制終了します。
カーネルレベルでの記録と可視化
Sysdig AI Defenseは、カーネルレベルで実際に何が実行されたかを記録します。この記録は、侵害されたエージェントや暴走したエージェントでも改ざんできません。また、エージェントが動作するフレームワークである「ハーネス」を計装し、どのツール、MCPサーバー、スキル、プラグインを呼び出したかを把握します。Sysdigの創業者兼CTOであるロリス・デジョアンニ氏は、エージェントの報告は手がかりにはなっても証拠にはならないと述べ、報告と実際の行動が食い違うこと自体が異常のサインだと指摘しています。
企業が得られるメリット
Sysdig AI Defenseを導入すると、すべてのエージェントとその責任者を可視化できます。Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Cursorなど、どのプラットフォーム上のエージェントでも、責任を負う担当者までたどれます。リスクのある行動は完了前に阻止でき、ポリシーテンプレートにはOWASP Top 10 for LLM Applicationsなどのフレームワークに対応したルールが含まれています。また、すべてのセッションをリアルタイムに記録するため、調査や監査にもすぐに対応できます。さらに、AIのコストをリアルタイムに管理し、高価なプレミアムモデルが定型業務に使われている箇所を把握できます。
提供開始と対応環境
Sysdig AI Defenseは、macOSおよびWindows向けに2026年11月4日(米国時間)から一般提供されています。既存の管理ツールでそのまま展開でき、エージェントの動作にも影響を与えません。エンドポイント保護やモデルテスト、レッドチーミングなど既存のツールを置き換えるのではなく、それらを補完する位置づけです。追跡できる範囲は、従業員のワークステーション、本番環境のLinuxやKubernetes、自社で所有していないマネージド型のエージェントプラットフォームです。すでにSysdigを利用している企業は担当のアカウントチームへ、新たに検討する企業はデモの申し込みで導入を相談できます。SysdigのCEOであるハテム・ナギブ氏は、すべての組織が自社のAIエージェントの行動に責任を負っていると述べています。
Q&A
Q. Sysdig AI Defenseとは何ですか?
A. AIエージェントの行動をリアルタイムに監視し、ポリシーに違反する行動を実行前にブロックするセキュリティ製品です。
Q. 従来のセキュリティツールと何が違うのですか?
A. カーネルレベルで実際の実行内容を記録するため、エージェントの報告に頼らず、改ざんできない証拠を残せる点が異なります。
Q. どのような企業に向いていますか?
A. Claude CodeやCursorなどのAIエージェントを社内で使っており、エージェントの行動を記録・制御して監査に備えたい企業に向いています。
関連リンク
- IBMの調査(AIの導入とガバナンスのギャップ)
- OpenAIの公表(モデル評価中のセキュリティインシデント)
- Anthropicの公表(サイバーセキュリティ評価中のインシデント)
- JADEPUFFERの解説(Sysdig脅威リサーチチーム)
- Sysdigのレポート(AIエージェントの実像:1か月・300台の実測データ)
- Sysdig AI Defense 製品ページ
- CTOロリス・デジョアンニ氏のブログ(AIエージェントの時代、真実はランタイムにしか存在しない)
- Sysdigのデモ申し込み

O!Productニュース編集部からのコメント
エージェントの自己申告ではなくカーネルレベルで実際の動作を記録するのが効きますね。情シス担当が監査対応でヒヤヒヤする時間が減りそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
