
バーチャレクス、東京電力EPのメール対応業務でAI活用 生産性1.7倍を実現
公開日:
バーチャレクス・コンサルティング株式会社は、東京電力エナジーパートナー株式会社の法人顧客向けメール対応業務において、生成AIチャットボット「KotoznaTPG」の導入を支援しました。従来のテンプレートに頼った手作業中心の業務を見直し、AIによる回答文の自動生成を導入した結果、生産性と応対品質の両面で大幅な改善を達成しています。顧客対応の効率化と品質向上に悩む企業にとって、具体的な成功事例として参考になりそうです。
ポイント
- 1生成AIの導入でメール対応の生産性が1.7倍に向上
- 2応対品質の評価「Good率」が11.1ポイント改善
- 3単なるAI導入ではなく、BPOの知見を活かしたプロンプト設計が成功の鍵
導入の背景と成果
東京電力EPでは、法人顧客からの多様なメール問い合わせに対し、テンプレートを基にオペレーターが個別に回答を作成していました。しかし、顧客ごとの事情に合わせた柔軟な対応が難しく、手修正による工数増大や応対品質のばらつきが課題となっていました。
この課題を解決するため、バーチャレクスはKotozna社の生成AIチャットボット「KotoznaTPG」を導入しました。AIが回答文の下書きを自動生成することで、文章作成・修正の時間を大幅に削減。その結果、1時間あたりのメール処理数が従来の2.4件から4.1件へと向上し、生産性は1.7倍に拡大しました。
品質向上と成功の要因
生産性だけでなく、応対品質も大きく改善しています。社内規定などの独自データを正確に参照する「RAG(検索拡張生成)」技術と、BPO運用チームによるプロンプト設計により、回答の精度を高めました。品質スコアは導入前の73.8%から84.9%へと、11.1ポイント向上しています。
バーチャレクスの丸山勇人代表取締役社長は、この成功の本質を「高付加価値型BPO」にあると説明します。コンタクトセンター業務に精通したBPO人材が、現場のノウハウをAIのプロンプトへと体系化しました。この「業務を知る人」と「KotoznaTPG」の技術が一体となったことが、飛躍的な成果を生み出した要因です。
今後の展開
バーチャレクスは今後も、コンサルティング、テクノロジー、オペレーションの3つの能力を融合させ、クライアント企業の顧客体験向上と業務効率化を支援していく方針です。同社は、生成AIの実用化においては、コンタクトセンター業務を熟知したプロフェッショナルによる「プロンプトの構築と最適化」が成否を分けるとしています。
Q&A
Q. KotoznaTPGとは何ですか?
A. Kotozna株式会社が提供する生成AIチャットボットで、企業の独自データを学習し、正確な回答を自動生成できます。
Q. 普通のチャットボットと何が違うのでしょうか?
A. あらかじめ決められた回答ではなく、社内規定やマニュアルなどのデータを参照しながら、その場で適切な回答文を生成できる点が特徴です。
Q. この取り組みはどのような企業に向いていますか?
A. 定型業務ながらも個別対応が必要で、応対品質の維持と業務効率化の両立に課題を感じている企業、特に顧客対応部門を持つ企業が対象と考えられます。
関連リンク

O!Productニュース編集部からのコメント
BPOの現場担当者がプロンプトを設計した点が、AI導入成功の肝ですね。業務の文脈を理解しているからこそ、使えるAIができあがったのでしょう。同様の課題を抱える部署は、参考にしたい事例です。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


関連ニュース

INFRAI、水道事業の経営工数を61%削減 日本初の一気通貫AI支援を実証

NHN テコラス、AIエージェントによる業務自動化支援を開始

レイヤーズ、AI実装支援の専門部隊「AIインソーシングチーム」を発足

グローバルキャスト、AI導入の現場実行を支援する「AI DESK」を提供開始

琉球大学病院、「ユビー生成AI」で臨床研究を2.33倍効率化

GMO天秤AI、「主要AI約款比較」でAI導入リスクを可視化

九地良、業務可視化AI「くじらWorkRec」提供開始

クロス・マーケティング、調査AI分析の型化支援「リサーチAIスターター」提供開始

FCEが企業のAI活用を研修から定着まで一貫支援する新サービスを開始





















