
Salesforce「Agentforce 360」を発表、AIが営業やサポート業務を強力に支援
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セールスフォース・ジャパンは、AIが人間の能力を拡張する新時代の働き方「エージェンティック エンタープライズ」を提唱し、その中核となる新プラットフォーム「Agentforce 360」の提供開始を発表しました。AIが人に取って代わるのではなく、人間とAIエージェントが信頼性の高い単一のシステム上で連携し、生産性を飛躍的に向上させることを目指します。
ポイント
- 1AIが人間の能力を拡張する「エージェンティック エンタープライズ」構想を提唱
- 2営業からITサポートまで、各業務に特化したAIエージェントを搭載
- 3Slackをインターフェースに、人間とAIが自然に協働できる環境を提供
セールスフォース・ジャパンは、AI時代の新たな働き方を再定義する新プラットフォーム「Agentforce 360」の提供を開始しました。これは、AIが人間の業務を代替するのではなく、その可能性を最大限に引き出す「エージェンティック エンタープライズ」というコンセプトを実現するものです。同社のマーク・ベニオフ会長兼CEOは「AIがこれまでにない形で人間の可能性を高める時代です」と述べ、新時代の到来を強調しました。
「Agentforce 360」は、過去1年にわたる4回のメジャーリリースを経て完成した集大成と位置づけられています。その基盤は、エンタープライズ向けのAIエージェントを支える「Agentforce 360 Platform」、AIに文脈を与える統合データ層「Data 360」、各業務にAIを組み込む「Customer 360アプリ」、そして人間とAIの協働インターフェースとなる「Slack」の4つの要素で構成されています。
このプラットフォームにより、営業、サービス、マーケティングといった各部門の業務フローに、会話型のAIエージェントが直接組み込まれます。例えば、営業部門ではAIが見込み客の発掘や見積書の作成を自動化し、サービス部門では問い合わせに24時間365日体制でプロアクティブに対応することが可能になります。
すでにRedditやOpenTableなど12,000社以上で導入が進んでおり、具体的な成果も報告されています。Redditではサポートケースの46%を回避し、解決時間を84%短縮。OpenTableでは問い合わせの70%をAIエージェントが自律的に解決するなど、業務効率の大幅な改善が実証されつつあります。
「Agentforce 360」は本日よりグローバルで利用可能となっており、今後も継続的な機能拡張が予定されています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
CRMの巨人Salesforceが提唱する「エージェンティック エンタープライズ」は、単なる業務効率化ツールではなく、AIが自律的な同僚となる未来を示唆しています。Slackを介した自然な協働が、働き方をどう変えるのか注目です。