
台湾発クレッシェンドラボ、自律型AI『DAAC』を発表。データ分析から施策実行まで自動化へ
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台湾発のAIテクノロジー企業クレッシェンド・ラボは、企業のマーケティング活動を支援する自律型AIソリューション『DAAC(Data Analytical and Automation Cloud:ダーク)』を日本市場で展開すると発表しました。データ分析から施策の提案、実行までをAIがシームレスに担うことで、日本企業が抱える人材不足や業務の属人化といった課題解決を目指します。
ポイント
- 1AIがデータ分析から施策の提案・実行までを担う「AI成長エンジン」
- 2人材不足や属人化など、日本企業のマーケティングが抱える構造的課題を解決
- 3既存のMA/CAツールと連携し、「気づき」から「実行」までを一体化
AIがマーケティングの「頭脳」に
クレッシェンド・ラボが発表した『DAAC』は、LINEやWebサイト、アプリなどから得られる顧客データを統合・分析し、AIが自ら「気づき」を得て最適な施策を提案、自動で実行まで行う「AI成長エンジン」です。これまで人が行っていたデータ分析、セグメント設計、施策立案といった工程をAIが担うことで、意思決定の迅速化と業務効率の向上を図ります。
日本企業の「壁」を打ち破る一手となるか
日本のマーケティング現場では、扱うチャネルの増加に伴い、「人材の枯渇」「ノウハウの壁」「組織の壁」といった構造的な課題が深刻化しています。データ分析や施策の運用が属人的になることで改善サイクルが停滞し、「投資を増やしても成果が伸びない」という状況に陥りがちです。『DAAC』は、こうした従来のツールでは埋めきれなかった「人が間に入る隙間」をAIで補完し、現場の負荷を下げながら成果向上を後押しするとしています。
既存ツールと連携し、一気通貫の運用を実現
同社はこれまで、LINEなどを活用したマーケティング基盤「MAAC」や、セールス・サポートを効率化する「CAAC」を日本で展開してきました。今回発表された『DAAC』はこれらのツールと連携し、「気づき、提案する(DAAC)」役割と「動く(MAAC/CAAC)」役割を一体化させます。これにより、例えばAIが過去のキャンペーンデータを分析して施策を提案し、担当者は承認するだけで実行できるといった、生産性の高い運用が可能になります。
クレッシェンド・ラボ日本代表の猪股氏は、「これまで支援が難しかった『何をすべきか』という戦略立案の第一歩をAIが支援できる」とコメント。同社は今後も高い技術力を活かし、企業と顧客の関係性をより密にするための支援を進めていく方針です。なお、『DAAC』の正式な製品発表は2026年上半期を予定しています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
BIやCDP、MAなどツールが増える一方、それらを繋いで使いこなす人材の不足は多くの企業の悩みです。データから施策実行までをAIが一気通貫で担うという発想は、まさに現場が求めるものかもしれません。

















