
資料作成を8割削減、パーソル「AUTOMETA」にAIスライド自動結合機能を追加
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パーソルビジネスプロセスデザインは、同社が提供するファイル自動整理サービス「AUTOMETA」に、AIが最適なスライドを組み合わせて資料ドラフトを自動作成する新機能「AIスライドマージ」を追加し、2025年10月1日より提供を開始すると発表しました。これにより、資料作成にかかる時間を約8割削減できるとしています。
ポイント
- 1AIが社内の既存資料から最適なスライドを自動で選定・結合
- 2フォントや色味など、バラバラなデザインを自動で統一
- 3従来の手作業に比べ、資料作成の時間を約80%削減
既存資料をAIが“再編集”
パーソルビジネスプロセスデザインが発表した「AIスライドマージ」は、ファイル自動整理サービス「AUTOMETA」の新しい機能です。この機能を使うと、社内に蓄積された膨大なプレゼンテーション資料の中から、AIが目的やテーマに沿ったスライドを自動で選び出し、一つの新しい資料として結合してくれます。
デザイン統一の手間も不要に
この機能の大きな特徴は、単にスライドを組み合わせるだけでなく、フォントやカラーパレットといったデザインの体裁を自動で統一してくれる点です。これにより、複数の人が作成したデザインの異なるスライドを組み合わせても、体裁の整ったドラフト資料がすぐに完成します。同社の調査では、この機能によって従来30分かかっていた作業が約6分に短縮され、約80%の時間削減が実現したとのことです。
「ゼロから作る」からの脱却
開発の背景には、多くのビジネスパーソンが抱える「資料構成を考えるのに時間がかかる」「似たような資料を何度も作っている」といった課題があります。近年注目される生成AIによるスライド作成も、指示(プロンプト)の設計が難しく品質が安定しないという実務上の壁がありました。そこで同社は、資料を“1から作る”のではなく、社内にある質の高い資料を“組み合わせて活用する”という現実的なアプローチに着目し、今回の開発に至ったとしています。
クラウド連携で収集も自動化
また、SharePointやGoogle Driveといった主要なクラウドストレージと連携できるため、各所に保存されている資料をAUTOMETAに自動で集約し、AIが整理・タグ付けを行います。これにより、素材の収集から提案資料のドラフト作成までを、一気通貫で自動化することが可能になります。同社は今後、組み合わせたスライドの内容自体もAIが目的に合わせて書き換える機能などを実装していく予定です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
ゼロから資料を作るのではなく、社内に眠る既存スライドをAIが組み合わせるアプローチは実務的です。デザイン統一まで自動化できるため、提案資料の初稿づくりにかかる負担が大きく減り、属人化解消にもつながりそうです。