
ディグラ、AIで映像を高精細化する新ソリューション『PIXELL』を提供開始
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株式会社ディグラが、AIによる映像品質改善ソリューション「PIXELL(ピクセル)」の提供を開始しました。このサービスは、ノイズ除去や高精細化といった複雑な映像処理をワンクリックで自動化し、制作現場の効率を飛躍的に高めるものとして注目されています。
ポイント
- 1複雑な映像処理をAIがワンクリックで全自動化
- 2画質を向上させつつ、データ容量を50%以上削減
- 3放送・教育・エンタメなど、幅広い分野で既に導入
ワンクリックでプロ品質の映像へ
ディグラが2025年9月18日に発表した「PIXELL」は、AIが映像を自動で解析し、ノイズ除去やカラー補正、解像度のアップスケーリング(高精細化)までをワンクリックで実行するソリューションです。従来は専門的な技術と時間が必要だった作業を完全に自動化することで、誰でも手軽に高品質な映像を制作できる環境を目指します。
高画質とデータ圧縮を両立
このサービスの大きな特徴は、高画質化と同時にデータ容量の大幅な削減を実現する点です。独自の技術により、画質の劣化を抑えながら従来比で50%以上の容量削減を達成。これにより、配信時の通信帯域やサーバーのストレージコストを抑えることが可能になります。また、10分の映像であれば10分以内に処理が完了するスピードも備えており、放送やライブ配信といった即時性が求められる現場にも対応します。
すでに多様な業界で活用進む
「PIXELL」はすでに放送局やオンライン教育、エンターテインメント分野などで導入が進んでいます。韓国の国営放送KBSでは、放送基準に合わせた高精細化と業務効率化に貢献。エンタメ分野では、屋外コンサートの映像をより臨場感あふれるものに改善しています。また、オンライン教育プラットフォームでは、学習者に鮮明な映像を提供しつつ、配信コストの削減に成功したとのことです。
提供形態は、クラウドで利用できるSaaS版のほか、既存システムに組み込むAPI、セキュアな環境で運用できるオンプレミス版が用意されており、企業のニーズに合わせて柔軟に導入できます。ディグラは今後、古い映像アーカイブのリマスターなど、さらに幅広い分野での活用を推進していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
高精細化と容量削減を同時に実現できるのは大きな強みですね。配信インフラコストが課題の教育・エンタメ業界に広く受け入れられそうです。