
土木業界向けAIエージェント実行環境「土木HUB」をrenueが提供開始
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株式会社renueは、土木・建設現場向けにAIで帳票アプリを作成・配布する「土木HUB」の提供を開始しました。作業員がスマートフォンなどで入力し、所長らが承認した記録を、会社で使っているExcel様式に出力できます。AIは他のシステムから分離した環境で動き、会社が利用者や通信先、アプリの公開範囲を管理します。現場アプリと提出様式の違いによる転記の負担に対応するサービスです。
ポイント
- 1renueが土木・建設現場向けAIエージェント実行環境とアプリ配布を一体提供
- 2Claude CodeとCodexを隔離コンテナで実行し通信先を許可制に制限
- 3現場入力から所長承認、会社Excel様式への書き出しまでを一貫して処理
「土木HUB」の概要
土木HUBは、AIで帳票アプリを作り、会社の管理下で現場へ配布するサービスです。土木・建設工事を請け負う会社と現場を対象とし、工事の規模や工種を問わず利用できます。
危険予知(KY)活動記録、作業日報、出来形チェック、資材・工具のチェックリストなどのひな形を用意しています。必要な項目の追加や変更は、AIとの会話で行えます。
作業員はQRコードからアプリを開き、スマートフォンやタブレットで入力します。所長などが承認した記録を、既存のExcel様式へ書き出せます。書式・数式・印刷設定を残し、見出し名が一致する列にデータを入れる仕組みです。

出典: 株式会社renue。KYアシスタントの画面例です。作業内容や天候を入力すると、AIが危険と対策の下書きを作成します。画面上でも、現場の状況と照合して人が最終判断するよう案内しています。
開発の背景
renueは、現場アプリの出力と会社の提出様式が一致せず、事務所での転記が残る点を課題に挙げています。帳票を作れる担当者が限られることや、圏外で入力できず紙に戻ってしまうことも、アプリの定着を妨げるとしています。
土木HUBは、既存のExcel様式にアプリ側を合わせる設計です。AIによるアプリ作成だけでなく、配布・現場入力・承認・帳票出力までをつなぎ、二重入力を減らす狙いがあります。
本サービスの特長
AIの実行と公開範囲を管理
Claude CodeのAgent SDKとCodexを、利用者ごとに分離した実行環境で動かします。管理者権限を与えず、CPU・メモリ・実行時間に上限を設けます。通信は原則遮断し、AIモデルやソフトウェア部品の取得先など、許可された宛先だけを通します。
会社はアプリを作れる人、公開前の確認、利用範囲を設定できます。パスワードや接続用の鍵を含むアプリはそのまま公開できず、会社全体のAI使用量にも上限を設定できます。
承認と圏外入力の条件
現場記録の扱いは次のとおりです。
| 操作・状態 | 利用条件 |
|---|---|
| 新規入力 | 圏外でも入力でき、写真とともに端末へ保存。通信復帰時に自動送信 |
| 承認・差し戻し | 通信が必要。入力した本人は承認不可 |
| Excelへの書き出し | 承認済みの記録のみ。通信が必要 |
| 承認後の記録 | 書き換え・削除不可 |
担当していない現場の記録は閲覧できません。圏外でも承認・出力まで完了するわけではないため、現場と事務所で作業を分担する際は通信環境も確認する必要があります。
今後の展開
renueは、KY活動記録と作業日報から導入を進め、会社ごとの帳票への対応を広げる計画です。試験導入では、入力した人の割合、承認までの日数、帳票の手直し時間を測定します。発表で示した省力化などの効果は設計上の想定であり、導入実績による確定値ではありません。
今後はひな形を増やし、会社ごとの手順や基準をアプリ作成に反映する機能を整える予定です。点検・設備管理など、他の現場業務への展開も計画しています。
Q&A
Q. 土木HUBとは何ですか?
A. 土木・建設現場向けの帳票アプリをAIとの会話で作り、会社の管理下で配布するサービスです。承認済みの記録を既存のExcel様式に出力できます。
Q. 圏外でもすべての操作ができますか?
A. 圏外で利用できるのは新規入力です。写真とともに端末へ保存し、通信復帰時に自動送信します。承認とExcel出力には通信が必要です。
Q. どのような会社が利用できますか?
A. 土木・建設工事を請け負う会社と現場が対象です。工事の規模や工種を問わず利用でき、作成したアプリを社内の別現場にも共有できます。
関連リンク

O!Productニュース編集部からのコメント
既存のExcel様式を残せると、提出先に合わせた帳票の作り直しを減らせそうです。試験導入では、手直しにかかる時間がどれだけ変わるか確かめたいですね。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
