
TOPPAN子会社ONE COMPATH、国内最大級のチラシデータを基盤にした「Shufoo! AI」β版を提供開始
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TOPPANグループの株式会社ONE COMPATHは、国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!」が持つ膨大なデータを活用した、次世代販促支援AIツール「Shufoo! AI」β版の提供を2025年10月1日より開始すると発表しました。小売業界が抱える人手不足やデジタル化の課題に対し、データに基づいた効率的な販促活動を支援します。
ポイント
- 1自社チラシの価格競争力をAIが5段階で即時評価
- 2商品ごとの価格トレンドや販促テーマをデータで可視化
- 3将来的にはAIチャットボットで企画立案も支援
経験則からデータドリブンな販促へ
ONE COMPATHは、電子チラシサービス「Shufoo!」が保有する全国365日のチラシデータと、1,100万人のユーザー行動データを活用した販促支援AIツール「Shufoo! AI」のβ版を発表しました。原材料費の高騰や人手不足に直面する小売業界において、従来の経験則に頼った非効率な販促活動からの転換を目指します。
チラシ配信前に価格の優位性をチェック
このツールの大きな特徴の一つが「チラシ分析」機能です。配信前のチラシをアップロードするだけで、掲載商品の価格競争力を市場データと比較し、5段階で評価。市場の最高値や最安値も即座に把握できるため、従来多大な工数を要していた価格調査を大幅に効率化し、配信前の価格調整が可能になります。
売れる商品構成やテーマもAIが分析
また、「商品分析」機能では、特定商品の価格推移や掲載回数のトレンドを可視化。併売されやすい商品の組み合わせも分析し、効果的な商品構成の立案をサポートします。さらに「テーマ分析」では、「決算セール」といった市場で展開される販促テーマと自社の実施状況を比較することで、新たな企画のヒントを得ることができます。
自然言語でAIに相談できる未来も
将来的には、AIとの対話形式で分析結果を得られる「Shufoo!AIチャットボット(仮)」のリリースも予定されています。「昨年5月に掲載が多かった商品は?」といった具体的な質問にAIが回答し、販促担当者の企画立案を強力に後押しする構想です。β版はまず、Shufoo!を利用しているスーパーマーケットなどを対象に無償で提供され、今後対応業態を拡大していく方針です。
引用元:PR TIMES
株式会社ONE COMPATH

O!Productニュース編集部からのコメント
従来は担当者の経験に頼っていたチラシ施策を、AIが客観データで評価できるのは大きな変化です。価格調査や企画立案の効率化に直結し、小売業のDXを一段と加速させるきっかけになりそうです。