
Slackの会話が社内知見に変わる。チャット特化型RAG基盤「vjra」が登場
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株式会社Unyteは、企業のチャット履歴をデータソースとして、AIが質問に回答するRAG(検索拡張生成)の仕組みを手軽に構築できるBaaS(Backend as a Service)「vjra(ヴィジュラ)」をリリースしました。日々蓄積されるSlackやDiscordの膨大なログに埋もれた社内ナレッジを掘り起こし、業務効率化や情報共有の促進を目指します。
ポイント
- 1Slack等のチャットログを基に、手軽に高精度な社内向けAIを構築
- 2メッセージの前後関係や文脈まで読み取り、あいまいな質問にも対応
- 3自社環境にも構築可能で、機密情報の漏えいリスクを大幅に低減
社内に眠る「会話の資産」をAIで活用
株式会社Unyteが、チャットログを活用したRAG基盤を簡単に構築できるサービス「vjra」の提供を開始しました。多くの企業では、プロジェクトの経緯や重要なノウハウがSlackやDiscordといったチャットツール上に散在し、有効活用しきれていないのが現状です。vjraは、こうした課題を解決するために開発されました。
開発の背景には、既存のRAG開発が高額な初期費用を要する一方で、機能はナレッジ検索に留まるケースが多いという現状があったといいます。vjraは、このプロセスを自動化し、より手軽に高精度なRAG基盤を導入できる環境を提供します。
文脈理解で、単なる検索ではない「対話」を実現
vjraの最大の特徴は、その解析精度の高さにあります。メッセージ単体ではなく、その前後のやり取りやスレッド構造、発言者といったメタデータまで含めて文脈を解析。これにより、一見あいまいな質問の裏にある意図を汲み取り、的確な情報を探し出すことができます。質問内容に応じてキーワード検索やセマンティック検索などを自動で組み合わせることで、単語ベースの検索では見つけられなかったナレッジへのアクセスを可能にします。
また、セキュリティ面への配慮も大きなポイントです。企業の機密情報であるチャットログを外部のSaaSに渡すことなく、自社のクラウド基盤やプライベートな環境にシステムを構築できるアーキテクチャを採用。既存のセキュリティポリシーの範囲内で、安心して社内向けAIチャットボットなどを運用できます。
貢献度の可視化から、ブロックチェーン活用まで
すでに日産自動車のファンコミュニティ「NISSAN PASSPORT BETA」や、東急不動産ホールディングスが関わるプロジェクトなどで導入が始まっており、「議論の論点が明確になった」「修正なしでプレゼンに使える文章が生成できた」といった声が寄せられています。
Unyteは今後、チャットツール以外のデータ取り込みにも対応を進めるほか、vjraの基盤を活用したHR SaaSなどのアプリケーション開発も計画しています。将来的には、AIで可視化した組織への貢献活動をブロックチェーンに記録し、個人の「信用のインフラ」を構築することを目指すとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
チャットという「生きた情報」をAIで掘り起こす発想は面白いですね。多くの企業で課題となっているナレッジの属人化解消に繋がりそうです。セキュリティへの配慮も、導入の決め手になり得るでしょう。
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