
カラクリ、動画を撮るだけでPC業務を自動化する国産AIを開発 年間200時間の業務削減を実証
公開日:
カラクリ株式会社は、動画を撮影するだけでPC業務を自動化するAIアプリケーションを開発し、2026年5月14日に発表しました。カラクリは、株式会社TENTIALのカスタマーサポート現場での実証実験で、年間約200時間の業務削減効果を確認しています。このアプリケーションは、プログラミング知識のない現場担当者でも、業務動画を撮るだけで自動化を始められる点が特長です。国内コンタクトセンター市場では複数ツールの操作自動化が課題となっており、こうした現場主導の自動化ニーズが高まっています。
ポイント
- 1カラクリ、動画を撮るだけでPC業務を自動化する国産AIアプリを開発
- 2TENTIALのカスタマーサポート現場で年間約200時間の業務削減を実証
- 3国産視覚言語モデル「KARAKURI VL2」がPC操作を自律実行
開発の背景
国内のコンタクトセンター市場は約1兆円規模で、CRMやメール、チャット、社内ナレッジなど複数のツールを日常的に使い分ける業務が多くあります。こうした定型的なPC操作を自動化するRPAなどのツールは存在しますが、導入にはエンジニアによるシナリオ構築やAPI連携の設定が不可欠で、現場主導での自動化は難しい状況でした。カラクリは、「新人に教えるように、AIに教える」というコンセプトのもと、動画撮影だけで自動化を始められるアプリケーションを開発しました。
動画を撮るだけの3ステップ
自動化の流れは3ステップです。まず、自動化したい業務の画面を録画しながら、口頭で操作内容を説明します。次に、Googleの「Gemini」が動画を解析し、操作手順書を自動生成します。動画内の画面遷移と音声による説明を統合的に理解し、再現可能な手順書に変換します。最後に、カラクリ独自開発の国産視覚言語モデル「KARAKURI VL2」が、その手順書に基づいてPC画面を認識しながら操作を自律実行します。初期設定に必要な時間は、動画撮影とアップロードを含めて約15分です。
TENTIALでの実証実験
株式会社TENTIALとの実証実験では、カスタマーサポートの「お問い合わせの振り分け作業」を対象に検証が行われました。その結果、約15分の初期設定で年間約200時間の業務削減効果が確認されました。この結果は、現場担当者が自ら短時間で自動化を導入し、大幅な効率化を達成できることを示しています。
技術構成とKARAKURI VL2
本アプリケーションは、工程ごとに最適なAI技術を組み合わせる設計です。動画解析と手順書生成にはGoogleのGeminiを、PC操作の自律実行にはカラクリが開発した視覚言語モデル「KARAKURI VL2」を使用しています。KARAKURI VL2は、経済産業省のGENIACプロジェクト第3期で採択され開発された国産モデルです。80億パラメータの軽量設計でローカル環境でも動作し、機密データを外部に送信しないため、セキュリティ要件の厳しい現場でも活用しやすくなっています。
今後の展開
カラクリは、KARAKURI VL2を基盤としたAIエージェントアプリケーションのサービス化を進める方針です。まずはカスタマーサポート領域から、レガシーシステムを含む複数アプリケーション間の操作自動化へと対象を広げ、あらゆるPC業務を自動化できる世界を目指します。
Q&A
Q. 動画を撮るだけで、どうやってPC業務を自動化するのでしょうか?
A. まず、撮影した動画と音声をもとにGeminiが操作手順書を自動生成します。その後、KARAKURI VL2が画面を認識しながら手順書どおりに操作を実行します。
Q. KARAKURI VL2とは何ですか?
A. カラクリが経産省GENIACプロジェクトで開発した国産の視覚言語モデルです。80億パラメータの軽量設計で、ローカル環境でも動作し、PC画面を見ながら操作を自律実行できます。
Q. 導入にはプログラミングの知識が必要ですか?
A. 不要です。業務を動画で記録し、口頭で説明するだけで、初期設定は約15分で完了します。
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O!Productニュース編集部からのコメント
動画を撮るだけで自動化が始められるので、現場主導で導入しやすいですね。カスタマーサポートの振り分け作業が年間200時間削減できるのは大きいです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


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