
経営の“壁打ち相手”はAIに。ジンベイ、6体の人格を持つ『経営会議向けAIエージェント』を提供開始
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ジンベイ株式会社は、経営会議における意思決定を支援する「経営会議向けAIエージェント」の提供を開始しました。経験や勘に頼りがちな経営判断の領域に、AIによる多角的な視点とデータに基づいた客観性をもたらすことを目指します。複数の個性を持つAIエージェントが会議に同席し、議論の質とスピードを高める新しい取り組みです。
ポイント
- 1専門家や戦略コンサルなど、6つの“個性”を持つAIエージェントが会議に同席
- 2勘や経験に頼らない、データドリブンで客観的な意思決定を支援
- 3将来的には企業ごとの専用エージェント構築や資料作成の自動化も視野に
ジンベイ株式会社が発表した「経営会議向けAIエージェント」は、経営層の意思決定プロセスを革新する可能性を秘めたサービスです。市場の変化が激しく、リスクが複雑化する現代において、依然として個人の経験や勘に依存する部分が大きかった経営判断の領域に、AIの客観的な分析力を導入します。
このサービスの最大の特徴は、用途や特性に応じて複数の「人格(ロール)」を持つAIエージェント群で構成されている点です。例えば、最新の法務・財務データを参照する「専門家エージェント」、市場や競合を分析して戦略シナリオを提案する「戦略コンサルエージェント」、発言の根拠を即時検証する「ファクトチェッカーエージェント」など、6種類のAIが議題に応じて議論に参加。それぞれの視点から論点を提示し、議論の壁打ち相手となります。
AIエージェントの導入により、会議の準備や論点確認にかかるプロセスを約30%短縮できるほか、データに基づいた分析が感覚的な判断の偏りを軽減します。さらに、AIが複数のシナリオや潜在的なリスクを提示することで、より深く、質の高い戦略議論を促進する効果が期待されるとのことです。
ジンベイは今後、各企業が持つ過去の議事録やナレッジデータを学習させた「自社専用エージェント群」の構築にも対応する予定です。既存のAI-OCRやAI検索サービスとの連携も進め、将来的にはAIが資料作成から議事録検索までを担う、まさに“経営チームの一員”として機能する環境を目指すとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
経営層の判断をAIが支援するという試みは、効率化だけではなく「思考の多様化」をもたらす点も注目です。複数のAI人格が議論に参加する構造は、経営判断の質を底上げする新たなアプローチといえそうです。