
シムトップス、現場の転記作業を自動化する高速AI-OCR「i-Repo EdgeOCR」を正式リリース
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株式会社シムトップスは、現場帳票デジタル化システム「i-Reporter」の新オプションとして、エッジAI型の高速OCR機能「i-Repo EdgeOCR」を11月5日に正式リリースしました。113社の先行利用での実証を経ており、現場での目視確認や転記作業を自動化し、作業負荷の大幅な削減を目指します。
ポイント
- 1エッジAIで高速・セキュアなOCRを実現
- 2多様な文字やコードを一括読み取り
- 3最大100%の作業負荷削減
現場の「転記」をなくす新オプション
シムトップスが提供を開始した「i-Repo EdgeOCR」は、同社の現場帳票システム「i-Reporter」の新たなオプション機能です。最大の特徴は、AI処理をクラウドではなくiPhoneやiPadなどのデバイス上で行う「エッジAI」を採用した点。これにより、通信環境に左右されない高速な読み取りと、データを外部に送信しないセキュアな運用を両立させました。
この機能を使えば、紙のラベルに印字された品名や品番、金属部品に打刻されたロット番号、各種バーコードなどをカメラで読み取るだけで、帳票に自動で記録できます。これまで目視で行っていた確認作業や手入力が不要になり、転記ミスを防ぎながら作業時間を大幅に短縮することが可能です。
113社のフィードバックを反映し、機能と精度を向上
今回の正式リリースに先立ち、同社はi-Reporterのユーザーコミュニティ参加企業113社と共に、3ヶ月間の先行リリースを実施。現場からの約40件のフィードバックを元に、UIの改善や読み取り精度の向上など、2度のアップデートが行われました。
先行利用した企業からは、「バーコード化されていないロット番号の入力が簡単になった」「オフラインで使えるため、現場でストレスなく利用できる」「写真で記録していた情報がデータ化され、検索性が向上しトレーサビリティ強化に繋がった」といった声が寄せられています。
今後のアップデートでさらに進化
シムトップスによると、正式リリース後も製品改善は継続されます。最初の大型アップデートでは、製品ラベルなどの四角い領域をAIが自動で認識し、手動で読み取り範囲を指定する手間をなくす「四角自動認識モード(仮称)」の提供を予定しているとのことです。
「i-Repo EdgeOCR」の価格は、端末1台あたり年額38,000円(税別)のサブスクリプション形式で提供されます。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
OCRというとクラウド処理が主流ですが、通信が不安定な現場では使いづらい場面もあります。そんな中、エッジAIでオフライン動作を実現した点は大きいですね。現場DXのボトルネックだった「手入力」を解消する、現実的な一手となりそうです。














