
貝印、AIインタビューで定性調査の工数を10分の1以下に削減
公開日:
株式会社プロダクトフォースが、貝印株式会社における新機能「ユニーリサーチ AIインタビュー」の活用事例を公開しました。貝印は新商品のコンセプト検証を目的にこの機能をトライアル導入し、対象者募集からレポート生成までの全工程をわずか2時間20分で完了しました。調査会社に依頼する場合と比べて工数は大幅に削減され、担当者2名だけで調査を完結できています。定量調査では得られにくい情緒的な声も収集でき、商品開発の意思決定に役立っています。
ポイント
- 1貝印がユニーリサーチAIインタビューで新商品コンセプトを検証
- 220名の募集からレポート生成まで全工程を2時間20分で完了
- 3社内調整の負担が減り、担当者2名だけで調査を完結
導入の背景
岐阜県関市で刃物づくりから始まり、1908年の創業から118年を迎える貝印株式会社は、調理用品からカミソリ、化粧小物まで、刃物を中心におよそ1万点の製品を国内外に展開しています。同社マーケティング部では、新商品開発のヒントを得るためのリサーチ業務を担っており、これまでは定性調査に週末を費やすなど、手間と時間がかかっていることが課題でした。新商品のコンセプトについて仮説の方向性を確かめたいというタイミングと合致し、AIインタビューのトライアル導入を決定しました。商品企画ではコンセプトや世界観といった情緒的な部分を大切にしており、そうした情緒面を引き出しやすい定性調査へのニーズとも合致していました。
実施内容と得られた効果
募集開始から数分で最初の対象者が集まり、インタビューの実施やレポートの自動生成まで含め、かかった時間は2時間20分でした。回答内容も一問一答にとどまらず、回答者の言葉を受けて理由や背景までAIが掘り下げて聞くなど、人間同士のインタビューに近い、想像以上に深い受け答えとなっていました。また、対人だと話しづらいテーマでも、AI相手だとかえって率直な回答が得られるという発見もありました。外部の調査会社に依頼する場合は、稟議書の作成や対象者の会場招集など、チームメンバーを総動員する一大プロジェクトになっていました。今回はそうした調整がほとんど発生せず、担当者2名だけで、他の業務のかたわらに調査を完結しました。工数は少なくとも10分の1以下に抑えられ、社内説明や稟議を通す際の心理的なハードルも大きく下がりました。生成されたレポートやグラフ画像、CSVデータはそのまま社内に共有できるため、報告資料をつくり直す手間も省けています。定量調査では見えづらい回答の背景まで深く聞くことができ、新商品のコンセプト検証に活用できました。収穫となったのは、想定より高い価格帯への需要が見えるなど、意外な回答が得られたことです。選択肢形式のアンケートでは一つにまとまってしまいがちな「気持ちが上がる」「人に会いたくなる」といった情緒的な声も、多様な言葉で得られました。
導入企業からのコメント
貝印株式会社マーケティング部の安西詩乃氏は、従来の定性調査は調査会社に依頼して会場で実施するのが基本で、社員がインタビュアー役を担うにしても週末を費やす必要があるなど、負担が大きい状況だったと述べています。AIインタビューを実際に使ってみると、早々に調査が完了し、上司に報告したときも「こんなに早いとは」と驚いていたといいます。社内調整にかかる負担が軽減され、通常であればチームメンバーを総動員するような一大プロジェクトが、担当者二人だけでコンパクトに実施できました。同じくマーケティング部の杉田美穂氏は、「AIでインタビューができる時代になったのか」という驚きがあったとコメントしています。商品企画ではコンセプトや世界観に対する情緒的な声を聞きたいというニーズがありましたが、AIインタビューでもしっかり引き出せることが分かったといいます。回答の質は普段から工夫して見極めていますが、今回も十分に質の高い回答が集まっていると感じたそうです。
今後の活用方針
貝印の海外売上比率は約50%にのぼり、今後は人口増加が見込まれる新興地域へのマーケティングにも力を入れていく方針です。海外での定性調査は現地渡航が必要になるなど実施のハードルが高いのが実情ですが、オンラインで、定量調査よりも顔が見える形で深掘りができるAIインタビューは大きな貢献となる可能性があります。まずは国内で活用実績を積みながら、海外調査への展開も見据えています。
Q&A
Q. ユニーリサーチ AIインタビューとは何ですか?
A. AIエージェントが音声対話で質問し、回答を深掘りしてくれるインタビューサービスです。文字起こしや集計、レポート作成まで自動化します。
Q. 従来の定性調査と比べて、具体的に何が変わりましたか?
A. 調査会社への依頼や会場手配が不要になり、担当者2名だけで短時間に調査を完了できました。工数は10分の1以下に抑えられています。
Q. AIインタビューでも情緒的な声は引き出せますか?
A. はい、回答者の言葉を受けて理由や背景まで掘り下げるため、気持ちが上がるといった情緒的な声も多様な言葉で収集できました。
関連リンク
- 事例記事はこちら
- https://unii-research.com/business/ai-interview/
- https://unii-research.com/business
- https://productforce.co.jp

O!Productニュース編集部からのコメント
募集からレポートまで2時間20分で終わるのは、商品企画担当の週末労働をなくせそうですね。対人だと話しづらいテーマでもAI相手なら本音が出るという発見が刺さります。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
