
松江土建とRist、約3.8万本のボルトをAI判定 目視で約3か月の見込みを約1か月に
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株式会社Ristは10月1日、松江土建株式会社と共同開発した画像AIを新江川橋の補修工事に用いたと発表しました。約38,000本のボルトを対象に、腐食の有無を判定しました。目視では約3か月かかると見込んだ診断工程を約1か月で完了し、後工程の2か月前倒しにつなげたとしています。
ポイント
- 1新江川橋の補修工事で約3.8万本のボルトをAI判定し、目視で約3か月の見込みを約1か月に
- 2約700本分のサンプルでモデルを開発し、画像3,700枚による推論・判定を実施
- 3松江土建が撮影と帳票作成を担い、Ristが腐食のAI判定を担当する分業で進行
新江川橋の補修工事で約3.8万本を判定
株式会社Ristは10月1日、松江土建株式会社が施工する新江川橋の橋梁補修工事で、ボルト群の腐食を判定するAIシステムを共同開発したと発表しました。約38,000本を対象に、交換が必要なボルトを選定する診断工程へ画像AIを導入しています。
従来の目視では、作業員2名で約3か月かかると見込んでいました。AIを活用した判定は約1か月で完了し、Ristは後工程を2か月前倒しできたとしています。比較の基準は今回の工事の目視作業の見込みで、過去の工事の実測値ではありません。
新江川橋は島根県江津市の江の川に架かり、上層に国道9号線、下層に市道が通る橋です。今回の補修は上層の国道9号線部分で、松江土建は東側を担当しました。
画像3,700枚を用い、背景を除いてボルト群を判定
サンプル画像によるモデル開発・学習は5月7日から6月2日まで行い、約700本分の画像11枚を使いました。その後、6月30日から7月27日まで、約38,000本を写した画像3,700枚で推論・判定を行いました。この期間には疑似ラベリングによる再学習も含みます。
| 段階 | 対象と期間 |
|---|---|
| モデル開発・学習 | 約700本分・画像11枚、5月7日〜6月2日 |
| 推論・判定 | 約38,000本・画像3,700枚、6月30日〜7月27日 |
Ristは複数のモデルを比較し、データ拡張や疑似ラベリングによって精度を改善しました。背景の汚れや文字を誤って認識しないよう、ボルト群の範囲だけを抽出しています。判定イメージでは、腐食ありを赤、腐食なしを緑で表示しました。

ボルト腐食のAI判定イメージ。赤は腐食あり、緑は腐食なしを示す(提供:Rist)
撮影・AI判定・帳票作成を分業
松江土建がボルト群を撮影し、Ristが画像から腐食の有無をAIで判定します。松江土建は判定結果に基づいて帳票を作成し、発注元への提出と補修箇所・本数の決定を経て補修工事へ進めました。
発表では、判定基準のばらつきの解消と、高所・狭所・猛暑下で長時間目視する作業の負担軽減も報告しています。判定精度や身体的負担の改善率は公表していません。
Ristは、工程を細分化し、AIに置き換える領域を精査したことが成果につながったとしています。松江土建の作業所長も、工期短縮と社員の働きやすさに手応えを感じているとコメントしました。

松江土建が撮影・帳票作成、RistがAI判定を担う分業の流れ(提供:Rist)
Q&A
ボルト腐食判定AIとは何ですか?
撮影したボルト群の画像から、腐食の有無を判定するAIシステムです。Ristと松江土建が共同開発し、新江川橋の補修工事で利用しました。
約3か月から約1か月への短縮は何との比較ですか?
今回の工事で、作業員2名の目視なら約3か月かかると見込んだ期間との比較です。AIの推論・判定は6月30日から7月27日まで行いました。
すべての工程をAIだけで行ったのですか?
松江土建が撮影と判定結果に基づく帳票作成を担い、RistがAIによる腐食判定を担当しました。工程を細分化して役割を分けています。
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O!Productニュース編集部からのコメント
松江土建が撮影と帳票作成を担い、RistがAI判定を担当しました。工程ごとに役割を分ける進め方は、限られた工期でAIを取り入れる際の参考になりそうです。
引用元: PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
