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機密情報もAIで安全に活用、「Alli LLM App Market」のPoC支援モデルを日立が提供開始
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機密情報もAIで安全に活用、「Alli LLM App Market」のPoC支援モデルを日立が提供開始

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株式会社日立ソリューションズは、Allganize Japan株式会社が提供するオールインワン生成AIプラットフォーム「Alli LLM App Market」について、新たなPoC(概念実証)支援モデルの提供を10月31日から開始すると発表しました。このモデルは、企業が機密性の高い社内データを安全な環境で活用しながら、生成AIの性能や運用性を低コストで検証できることを目的としています。

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ポイント

  • 1
    オンプレミス環境などで機密情報を保護しながら生成AIを試せる
  • 2
    初期投資を抑えて検証でき、スムーズに本番環境へ移行可能
  • 3
    議事録作成など100種類以上の業務アプリや対話型AIエージェントを利用できる

日立ソリューションズが提供を開始する「Alli LLM App Market」のPoC支援モデルは、生成AIの社内導入における大きな課題であったセキュリティ懸念に対応します。多くの企業が技術情報や取引内容といった機密データをAIで活用したいと考える一方で、クラウドサービス利用時の情報漏洩リスクを懸念し、導入に踏み切れないケースがありました。今回のモデルでは、顧客企業のオンプレミス環境やプライベートクラウド上にシステムを構築するため、機密情報を外部に出すことなく安全に性能を試すことが可能です。

この支援モデルの大きな特長は、手軽に始められる点にもあります。初期投資を抑えてPoCを開始できるだけでなく、検証で利用した環境をそのまま本番運用に移行することもできます。利用する大規模言語モデル(LLM)も、Allganizeが提供するものに加え、企業がすでに契約している生成AIサービスを選択できるなど、柔軟な環境構築に対応しています。

プラットフォーム上では、議事録作成や契約書の法務チェックといった100種類以上の業務特化型アプリケーションがすぐに利用可能です。さらに、ユーザーの意図を汲み取って対話を重ね、自律的に業務を進めるAIエージェント「Agentic RAG」も試すことができます。

日立ソリューションズは、自社でも「Alli LLM App Market」を全社導入しており、そこで得たノウハウを活かして、セキュリティ対策から周辺システムとの連携まで含めた包括的な支援を行う方針です。今後は、自社の文書活用ソリューション「活文」との連携も強化し、社内に散在する膨大なデータをAIが活用しやすい形に整備する取り組みも進めていくとしています。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

生成AI導入の障壁となる「セキュリティ」と「コスト」に正面から応えるサービスですね。特に機密情報を多く扱う大企業にとって、自社環境内で安全に試せるPoCモデルは、本格導入への重要な一歩となりそうです。

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