
CTC、AIで要件定義を支援する「Acsim」を提供開始。上流工程を効率化
公開日:
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、生成AIを活用してシステム開発の要件定義プロセスを支援するプラットフォーム「Acsim(アクシム)」の提供を開始しました。開発の上流工程における属人化を防ぎ、品質向上と迅速な意思決定を後押しします。
ポイント
- 1属人化しがちな要件定義をAIで標準化・効率化
- 2業務フロー作成から設計書、稟議書まで一気通貫で自動生成
- 3CTCが導入から運用、その後の開発までトータルで支援
AIが要件定義の「壁」を乗り越える
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、株式会社ROUTE06のAI要件定義プラットフォーム「Acsim」の提供を開始したことを発表しました。Acsimは、生成AIを用いてシステム開発における要件定義のプロセスを標準化し、効率化するツールです。これにより、開発の上流工程における設計品質の向上と、意思決定のスピードアップが期待されます。
システム開発における要件定義は、顧客の要望を整理し、システムの目的や機能を明確にする重要な工程です。しかし、高度な業務理解やIT知識が求められるため、熟練担当者への依存度が高く、属人化しやすいという課題がありました。この状況は、多くの企業でDX推進を阻む一因となっており、上流工程の標準化が急務とされていました。
議事録から設計書まで、ドキュメント作成を自動化
Acsimは、企業ごとの業務知識や判断基準をAIに学習させることで、自社に特化した要件定義の環境を構築できるのが特徴です。ヒアリングの議事録などから業務フローを自動で生成し、潜在的な課題を洗い出す機能も備えています。
さらに、特定された課題に対してAIエージェントが改善案を提案したり、要件に基づいたアプリケーション画面のプロトタイプを短時間で作成したりすることも可能です。基本設計書や稟議書といった各種ドキュメントも自動で生成するため、担当者の工数を大幅に削減し、関係者間のスムーズな合意形成を促進します。
CTCは、Acsimの導入コンサルティングから運用定着までを一貫してサポートするとのこと。また、Acsimを活用した業務フローの作成代行や、要件定義後のアプリケーション開発にも対応し、システム開発全体の効率化に貢献していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
システム開発のボトルネックになりがちな上流工程をAIで効率化する動きは今後も加速しそうですね。非エンジニアでも開発の初期段階に関わりやすくなる点で、企業のDX推進にとって大きな一歩になりそうです。


















