
Ur AI、日本語文書をAI向けに変換する「Nebula」を提供開始
公開日:
株式会社Ur AIは2026年7月13日、日本語ビジネス文書をAIが扱いやすい形に変換するドキュメントAI製品「Nebula」の提供を開始しました。企業の知識はPDFやスキャン文書に蓄積されていますが、生成AIで活用するには構造や意味を保った変換が課題でした。Nebulaは独自の変換技術と新ベンチマーク「RCRR」により、高い精度で文書の意味を保持します。クラウド版の「Nebula Frontier」と自社ホスト版「Nebula Sovereign」の2形態で提供され、機密性の高い文書を扱う企業にも対応します。
ポイント
- 1PDFなどの文書をAIが読める形に変換し、意味の損失を最小化するNebulaを提供開始
- 2独自ベンチマークRCRRでドキュメントAI製品中最高スコア94.4を記録
- 3自社ホスト版Nebula Sovereignはデータを社外に出さずに高精度な変換を実現
文書変換の課題とNebulaの役割
企業の知識はPDFやスキャン文書、スライドなどに蓄積されていますが、生成AIで活用するには機械可読な形式への変換が必要です。この過程で数値と項目の対応関係や表の構造、チャートの意味が損なわれると、AIが誤った回答をする原因になります。Ur AIはこの問題を「文書変換における意味の保持」と捉え、Nebulaを開発しました。Nebulaは文書を構造や意味を保ったままAIが利用できる形式に変換します。
独自ベンチマークRCRRの概要
RCRR(読解回復率)は、変換後の文書を読んだAIが、元の文書から人間が答えられる質問にどれだけ答えられるかを測る指標です。文字の一致率ではなく、意味の保持度合いを評価します。ベンチマークは実際のIR資料99ページから作成した1,410問で構成され、Nebula Frontierは総合スコア94.4を記録し、評価対象のドキュメントAI製品中で最高スコアとなりました。テキスト・表の設問では全システム中最高の94.3を達成しています。
Nebulaの2つの提供形態
Nebula Frontierはクラウド上のプラットフォームとAPIで利用でき、1ページあたり10円(税別)からの従量課金です。100ページ未満のPDFは無料で試せます。Nebula Sovereignは顧客環境内のGPUで動作する完全自社ホスト版で、データが外部に出ないため金融やヘルスケアなど機密性の高い文書を扱う企業に適しています。価格は個別見積もりで、定額運用が可能です。
自社ホスト版の性能と改善点
Nebula Sovereignは、fine-tuningを施したQwen3-VL-32Bが自社GPU上で動作します。RCRR総合スコアは87.3で、Azure Document Intelligence(88.2)と統計的に同等です。チャート設問では改善余地があり、今後より新しいモデルの採用とチャートに特化したfine-tuningを進めます。顧客自身の文書に合わせた追加fine-tuningにも対応可能です。
Q&A
Q. Nebulaとは何ですか?
A. PDFやスキャン文書の構造や数値の対応関係を保ったまま、AIが読み取れる形式に変換するドキュメントAI製品です。
Q. Nebulaは通常のOCRと何が違うのですか?
A. 文字を拾うだけでなく、表の中の数値と項目の対応関係やチャートの意味まで保持したまま変換する点が異なります。
Q. Nebula Sovereignはどのような企業に向いていますか?
A. データを社外に出せない金融やヘルスケアなど、機密性の高い文書を扱う企業に適しています。
関連リンク
- nebula.ur-ai.net
- ocr.ur-ai.net/docs
- https://ur-ai.net/ja/blog/rcrr-technical-report
- https://github.com/ur-ai-net/rcrr-bench
- https://ur-ai.net

O!Productニュース編集部からのコメント
PDFをAIが読める形に変換するだけでも、数値と項目の対応がズレると誤回答の原因になるんですね。自社ホスト版があるのも、機密文書を扱う企業には刺さりそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部

















