
プロ翻訳者向けAIアシスタント「Y'AKASHA」正式リリース
公開日:
有限会社おひさまハウスは、プロ翻訳者向けAI翻訳アシスタント「Y'AKASHA(ヤカーシャ)」を2026年10月6日に正式リリースしました。AIが専門用語の出典付き調査や用語統一、品質チェックを担い、翻訳者が原文と訳文を確認して最終承認する設計です。法人・チーム向けには初期設定を含む導入相談も受け付けています。ソフトウェア利用料は月額10ドルで、翻訳処理に使うAnthropic APIの利用料は別途かかります。
ポイント
- 1専門用語の調査と品質チェックをAIが担い、翻訳者が納品前に最終承認する設計
- 2クライアント別の用語集を適用し、Office文書の書式を保って14言語へ翻訳
- 3月額10ドルの利用料とAnthropic API料金が必要、2026年登録は30日間試用
開発の背景
開発者の池上陽子社長は、翻訳・通訳・語学指導に30年以上携わってきました。発表では、長文を分割してチャットAIに渡すと、ページごとに訳語が変わったり、指定の用語集が守られなかったりする課題を挙げています。
Y'AKASHAは、用語の裏付け調査と表記統一をAIに任せ、翻訳者が文体やニュアンス、納品品質の判断に集中するためのツールとして開発されました。法人・チーム向けには、初期設定の支援を含む導入相談を受け付けています。
主な機能
AIはクライアントの公式サイト・公式用語集、同業他社のWebサイト、業界専門メディアの順に専門用語を調査し、訳語候補と出典を提示します。信頼できる出典が見つからない場合は、推測で埋めずに「出典なし」と返します。
用語集と文体テンプレートはクライアント別・言語ペア別に保存し、案件ごとに適用できます。Excelの対訳表から用語を一括登録でき、翻訳後は用語集との整合性、数字の不一致、未翻訳箇所、書式崩れをAIが確認して問題箇所を再翻訳します。
翻訳者はバイリンガルエディタで原文・訳文・品質チェックのフラグを並べて確認し、必要な修正を行います。翻訳済みファイルの出力は、翻訳者が確認・承認した後にのみ行えます。
出典: 有限会社おひさまハウス。原文と訳文を並べ、品質チェックのフラグを見ながら修正・承認する画面です。
書式保持と対応言語
DOCX・XLSX・PPTXを元の書式を保ったまま同じ形式で翻訳します。1文の途中で太字や色が変わる箇所も、書式の区切りを保ったまま訳すため、語順が大きく変わる言語間でも崩れにくい仕組みです。対訳表のExcel出力にも対応しています。対応言語は日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)など14言語です。翻訳エンジンには、Anthropic社のAIモデル「Claude」を利用しています。
出典: 有限会社おひさまハウス。日本語から英語への翻訳前後で、太字や文字色を引き継ぐ例です。
料金とトライアル
Y'AKASHAの利用料と無料トライアルの条件は次のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| ソフトウェア利用料 | 月額10ドル。ワード数による追加料金なし |
| 2026年12月31日までの登録(日本時間) | ソフトウェア利用料が30日間無料 |
| 2027年1月1日以降の登録 | ソフトウェア利用料が14日間無料 |
| Anthropic API利用料 | ソフトウェア利用料とは別に従量課金 |
| API利用料の目安 | 英語換算1,000語あたり約0.7〜0.9ドル。言語や分量により変動 |
無料トライアルはY'AKASHAの利用料のみが対象です。翻訳には利用者自身のAnthropic APIキーが必要で、Anthropic側で支払い方法を登録し、クレジットを購入します。
Y'AKASHA自体の試用開始時はクレジットカード登録が不要で、メールアドレスかGoogleアカウントで登録できます。解約はStripeのカスタマーポータルから随時行えます。
セキュリティとデータの扱い
利用者自身のAnthropic APIキーを使う方式(BYOK)を採用しています。発表によると、キーはGoogle Cloud KMSで暗号化して保存し、運営者も平文のキーを読み取れない設計です。
発表では、2026年8月18日更新時点のAnthropicの説明を引用し、APIへの入力・出力は原則としてモデルの学習に使用されないとしています。ただし、フィードバック送信時などの例外があります。
アップロードした原文書と翻訳成果物は60日で自動削除されます。秘密保持契約(NDA)のある案件で利用できるかは、各クライアントとの契約内容に基づいて判断する必要があります。
Q&A
Q. Y'AKASHAとは何ですか?
A. プロ翻訳者向けのAI翻訳アシスタントです。専門用語の出典付き調査や用語統一、品質チェックを支援し、翻訳者が最終承認します。
Q. 翻訳できるファイル形式と対応言語は?
A. DOCX・XLSX・PPTXを元の書式を保って翻訳し、対訳Excelも出力できます。日本語・英語・中国語など14言語に対応します。
Q. 無料トライアルでもAPI利用料は必要ですか?
A. 必要です。無料対象はソフトウェア利用料のみで、翻訳処理のAnthropic API料金は別途発生します。通常の利用料は月額10ドルです。
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O!Productニュース編集部からのコメント
翻訳済みファイルを出す前に、翻訳者が必ず承認する設計です。納品担当者が原文と訳文を照合する手順を組み込める点が、実務に合っています。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


