
Webサイトが“相談できるAI窓口”に進化。対話型AI『PRizmo』が提供開始
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株式会社EVOLVEは、生成AIを活用したソリューション『PRizmo(プリズモ)』を、従来の広報AIからWebサイト向けの「相談できるAI窓口」へと進化させ、新たな提供を開始しました。情報があふれるWebサイトでユーザーが求める答えにたどり着けない課題に対し、対話を通じて理解と納得を促す新しい顧客体験を目指します。
ポイント
- 1Webサイトを「無人の情報発信の場」から「有人の相談窓口」へ変えるコンセプト
- 2表情や動作を伴う「人らしい体験デザイン」で、ユーザーの納得感を醸成
- 3AI博覧会では従来型チャットボット比13.5倍の利用率を記録し、有効性を実証
Webサイトの「説明員」として対話を創出
株式会社EVOLVEは、Webサイト向けAIソリューション『PRizmo』を、新たに「相談できるAI窓口」として提供を開始したことを発表しました。多くの企業サイトが豊富な情報を掲載する一方で、ユーザーが自分に必要な情報を見つけられずに離脱してしまう「情報は届いているのに、理解が届いていない」という課題に着目。同社はこの状況を「説明員のいない無人店舗」と捉え、AIが相談相手となることで解決を目指します。
PRizmoは、従来のチャットボットのように単に質問に答えるだけでなく、表情や動作を伴う自然な対話を通じて、ユーザーが自身の考えを整理し、納得して次の行動を選べるような体験を提供します。これにより、Webサイトは一方的な情報発信の場から、ユーザーに寄り添う「相談窓口」へとその役割を変えることになります。
導入実績と多様な業界での活用
企業側にとってのメリットも大きいようです。AIとの対話ログを分析することで、ユーザーがどの段階で迷い、どんな情報を求めているのかといった意思決定プロセスを把握できます。これにより、サイトコンテンツの改善や顧客理解の深化につながり、結果として問い合わせ内容の精度向上やCV率(成果率)の改善が期待できるとしています。
実際に、先日開催された「AI博覧会 Summer 2025」の公式サイトでは、AI案内役としてPRizmoが導入され、従来型のチャットボットと比較して13.5倍という高い利用率を記録しました。来場者からは「AIと話すことでイベント内容が分かりやすくなった」との声も寄せられ、その有効性が示された形です。
「理解促進インフラ」としての未来
EVOLVEは今後、PRizmoを商業施設や自治体、製造、採用・教育といった「人に聞きづらい・説明しづらい」領域へ積極的に展開していく方針です。特に、人手不足や24時間対応が課題となる現場で、「AIだからこそ話しかけやすい」というユーザー心理を活かし、人に寄り添う窓口としての役割が期待されています。
将来的には、企業ごとのブランドイメージに合わせたアバターや音声のカスタマイズ、既存システムとのAPI連携も強化する計画です。同社はPRizmoを単なる問い合わせツールではなく、「Web上の理解促進インフラ」として、企業とユーザーの新しいコミュニケーションの形を設計していくとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
従来の「質問応答型」から「相談対話型」へとAIの役割を進化させる試みが興味深いですね。Webサイトでの顧客体験が、より人間味のある温かいものに変わっていくかもしれません。顧客との新しい関係構築の形として、今後の展開に注目です。





