
富士通、COBOLなどレガシーコードの設計書をAIで自動作成するサービスを提供開始
公開日:
富士通株式会社は、既存システムのソースコードを解析し、設計書を自動生成する生成AIサービス「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」の提供を3月30日に開始しました。長年運用され、仕様が不明瞭になったレガシーシステムの刷新(モダナイゼーション)は多くの企業の課題です。本サービスは、その第一歩となる「現状把握」の作業を大幅に効率化し、システム刷新の加速を支援します。
ポイント
- 1設計書作成の時間を約1/30に短縮。特にCOBOL言語の解析が可能。
- 2独自技術により、生成AI単体では難しい「抜け漏れのない」高精度な設計書を生成。
- 3将来的には、コードのリビルドやリライト機能の追加も予定されている。
レガシーシステム刷新の課題を解決
多くの企業で、長年運用されてきたレガシーシステムの刷新が課題となっています。特に、設計書が古くなっていたり、当時の開発者が退職していたりすると、システムの全体像を把握するだけで膨大な時間とコストがかかっていました。富士通はこの課題に対し、自社のシステム開発ノウハウと生成AIを組み合わせたサービスをSaaSとして提供します。
独自技術で「抜け漏れ」を防ぎ高精度化
「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」は、単なる生成AIによる解析ではありません。富士通独自の「ナレッジグラフ拡張RAG for Software Engineering」という技術を活用し、大量のソースコード間の関連性を管理します。これにより、AIが事実と異なる情報を生成する「ハルシネーション」や情報の抜け漏れを防ぎ、整合性の取れた設計書を自動生成できるとしています。
同社によれば、この独自技術により、解析が困難とされるCOBOL言語でも抜け漏れなく設計書を作成でき、網羅性が95%向上したとのことです。また、生成される設計書の可読性も従来比で60%向上したと発表しています。
共同検証を行ったSMBC日興証券のコメント
SMBC日興証券株式会社 常務執行役員の堀内俊宏氏は、「富士通様が長年培ってこられたシステム開発の知見と生成AIを組み合わせ、当社のレガシーシステムのモダナイゼーションを現実的に前進させる取り組み」とコメントしています。同社では2025年度から富士通と共同で検証を進めており、本技術の可能性を実感していると述べました。
Q&A
Q. このサービスは具体的に何ができるんですか?
A. COBOLなどの古いプログラムのソースコードを読み込み、そのシステムが何をしているのかを説明する設計書(仕様書)を自動で作成してくれます。
Q. 普通の生成AIと何が違うのでしょうか?
A. 単にコードを説明するだけでなく、富士通の独自技術でプログラム全体のつながりを解析するため、部分的な説明の抜け漏れが少ない、精度の高い設計書が作れる点が特徴です。
Q. 誰が主に使うサービスですか?
A. 古いシステム(レガシーシステム)を新しい技術に移行させたいと考えている企業の、システム部門やプロジェクト担当者向けです。
関連リンク
- サービスご紹介サイト
- 最適なモダナイゼーションの計画策定を生成AIで支援する「Fujitsu 資産分析・可視化サービス」を提供開始(2025年2月4日 富士通株式会社プレスリリース)
- お問い合わせフォーム

O!Productニュース編集部からのコメント
COBOLのようなレガシー言語に特化して設計書を自動作成できる点が画期的です。システムの全体像を把握するのに数ヶ月かかっていた作業が、数日レベルまで短縮される可能性があります。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


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