
生成AIの信頼性を保証、Aladdin Securityが内部を可視化する評価ツールを正式リリース
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Aladdin Security株式会社は、企業が利用する言語モデル(AI)の安全性や品質を、その内部構造から直接評価・保証する新しいセキュリティツールを正式にリリースしました。生成AIのビジネス活用が広がる一方で、その「ブラックボックス性」が課題となる中、AIの回答プロセスを可視化することで、より高い信頼性を確保する狙いです。
ポイント
- 1AIの思考プロセスを可視化する「ホワイトボックス評価」
- 2OpenAIの大会で入賞した専門家による高度な脆弱性診断
- 3ファインチューニング不要で、低コスト・迅速な導入が可能
Aladdin Securityが発表したこのツールは、AIが「なぜその回答に至ったか」というプロセスをモデルの内部から直接解析する「ホワイトボックス評価」を特徴としています。従来の、入力(プロンプト)と出力(回答)のみを検証する「ブラックボックス型」の評価手法では見逃されがちだった、潜在的なリスクや脆弱性を検知できるとしています。
生成AIのビジネス活用が急速に進む現在、多くの企業がAIの回答の正確性や、内部に潜む偏見(バイアス)、セキュリティ上の弱点といった課題に直面しています。特に、金融や医療、公共分野など、極めて高い信頼性が求められる領域では、こうしたAIの不確実性が導入の大きな障壁となっていました。
今回のツールでは、OpenAI主催のコンテストで入賞実績を持つ技術者が、AIの内部構造を熟知した上で脆弱性を突く攻撃をシミュレーションする「レッドチーミング」も提供されます。これにより、網羅的にリスクを洗い出すことが可能になります。
また、このツールはAIモデルを再学習させる「ファインチューニング」を必要としない点も大きな利点です。推論時にモデル内部の動きを解析・制御する仕組みのため、高価な計算リソースを消費することなく、既存のシステムへ迅速に統合できるということです。Aladdin Securityは今後、各業界特有の規制に対応したテンプレートを拡充するなど、企業の安全なAI利用をさらに支援していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
AIのブラックボックス性は、特に金融や医療などミスが許されない業界での導入障壁でした。モデル内部の挙動を可視化し、安全性を「保証」するアプローチは、エンタープライズ領域でのAI活用をさらに加速させる一手となりそうです。

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