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タレス、AI特有の脅威から守る「Thales AI Security Fabric」を発表
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タレス、AI特有の脅威から守る「Thales AI Security Fabric」を発表

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サイバーセキュリティ大手のタレスは、AI活用に特化した新たなセキュリティプラットフォーム「Thales AI Security Fabric」を発表しました。企業のAI導入が加速する一方で、プロンプトインジェクションやデータ漏洩といった新たな脅威も生まれています。このプラットフォームは、そうしたAI特有のリスクからアプリケーションやデータを保護し、企業が安全にイノベーションを推進できるよう支援するものです。

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ポイント

  • 1
    プロンプトインジェクションなど、AI特有の脅威に対応する初のランタイムセキュリティ機能を提供
  • 2
    自社開発のLLMアプリや、検索拡張生成(RAG)の安全性を高める機能を初期リリース
  • 3
    2026年に向け、クラウド・オンプレミスを問わずAIエコシステム全体を保護する基盤を目指す

AI時代の新たな「盾」となるか

タレスが発表した「Thales AI Security Fabric」は、エージェント型AIや大規模言語モデル(LLM)を組み込んだアプリケーションを、リアルタイムで保護するために設計されたセキュリティ基盤です。悪意のある指示でAIを操る「プロンプトインジェクション」や、機密情報の漏洩、AIモデルの不正操作といった、従来にはなかった脅威への対策を講じます。

企業のAI活用拡大が背景に

マッキンゼーの調査によれば、現在78%もの組織が何らかの業務でAIを活用しており、その普及は急速に進んでいます。一方で、新たなセキュリティリスクも顕在化しており、タレスが2025年に発表した「データ脅威レポート」では、73%の組織がAI専用のセキュリティーツールへの投資を計画していることが明らかになりました。今回の新プラットフォームは、こうした市場のニーズに応える形で開発されたものと言えるでしょう。

まずはアプリケーションとデータ保護から

初期段階で提供される機能は大きく2つです。1つ目は、LLMを利用する自社開発アプリを保護する「AIアプリケーションセキュリティ」。プロンプトインジェクションやサービス妨害攻撃(DDoS)などからリアルタイムで防御します。2つ目は、AIが外部データを参照する検索拡張生成(RAG)の安全性を高める「AI検索拡張生成(RAG)セキュリティ」で、機密データを事前に検出し保護します。

2026年には包括的なセキュリティレイヤーへ

タレスは今後もプラットフォームの機能を拡張していく計画です。2026年後半には、データ漏洩防止機能の強化や、AIとユーザー、データソース間のやり取りを一元管理する機能などを追加し、AIエコシステム全体を包括的に保護するセキュリティレイヤーの提供を目指すとしています。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

AI活用はもはや必須ですが、情報漏洩などのリスクは怖いですよね。こうした専門のセキュリティサービスが、企業の「守りのDX」を加速させ、イノベーションを後押しする鍵になりそうです。

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