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アラヤ、人格を持つAIで消費者インサイトを探る「Persona Lab」を発足
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アラヤ、人格を持つAIで消費者インサイトを探る「Persona Lab」を発足

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株式会社アラヤが、人格情報を持つデジタルツインを用いて次世代の消費者理解を目指す新組織「Persona Lab(ペルソナラボ)」の発足を発表しました。脳科学の手法で大規模言語モデル(LLM)を解析するという独自のアプローチで、これまで見えにくかった消費者の深層心理や未来のニーズ予測に挑みます。

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ポイント

  • 1
    性格や価値観を反映したAIペルソナを作成し、より深い消費者理解を目指す
  • 2
    100万人規模のデジタルツインで、新製品の市場反応などを短時間・低コストで予測
  • 3
    LLMの内部表現を脳科学の手法で解析し、人やAIの思考プロセスを可視化する

脳科学とAIの融合で、マーケティングリサーチを革新

株式会社アラヤは11月12日、個人の性格や価値観といった人格情報を取り込んだデジタルツインを活用する新組織「Persona Lab」の発足を発表しました。この取り組みは、従来の市場調査が抱えていた時間やコスト、潜在的ニーズの把握といった課題を、最先端のAI技術で解決することを目的としています。

従来の調査手法の限界を超える

企業の製品開発やマーケティング活動において、消費者の本音を理解することは極めて重要です。しかし、アンケートやインタビューといった従来の手法では、調査対象者の数に限りがあり、回答者が自覚していない深層心理まで探ることは困難でした。また、既存のAI分析も過去の行動データに依存するため、未来のニーズを正確に予測するには限界があったといいます。

100万人規模の「AIペルソナ」で社会をシミュレーション

「Persona Lab」では、こうした課題に対し、生成AIを用いて多様な人格を持つデジタルツインを作成するアプローチを採用。これにより、大規模な消費者調査をデジタル空間で瞬時に行ったり、新製品に対する様々なターゲット層の反応をシミュレーションしたりすることが可能になります。

現在、100万人規模のデジタルツインによる社会調査シミュレーター「Persona Lens」や、デジタルツインと対話してインサイトを得る「Persona Interview」といったシステムの開発が進められています。これらの技術は、マーケティング分野だけでなく、個人の行動変容を促すヘルスケアや、政策の効果を事前検証する社会政策分野など、幅広い領域での活用が期待されています。

引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部

O!Productニュース編集部からのコメント

アンケートやインタビューがAIに置き換わる未来はすぐそこかもしれません。コストや時間を大幅に削減できる一方、AIが生み出す「インサイト」の質をどう見極め、事業判断に活かすか、人間の役割も改めて問われそうですね。

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