
Hakuhodo DY ONE、AIエージェントの安全な連携を支援するMCP導入サービスを開始
公開日:
博報堂DYグループのHakuhodo DY ONEは、AIエージェントと業務システムを安全に連携させるための「MCP」導入支援サービスを開始しました。AIが自律的に業務を進めるケースが増える中、データアクセスやログ管理など新たなセキュリティ課題が生じています。同社は、こうした課題を解決し、効率化と安全性を両立させる設計から運用までの一貫したサポートを提供します。
ポイント
- 1AIエージェントと業務システムの連携で生じるセキュリティ・ガバナンス課題に対応
- 2接続先のホワイトリスト管理や操作ログの記録など、5つの統制要件を設計・実装
- 3社内の基幹システムなど、独自システムへのカスタムMCP対応も支援
背景とサービスの目的
生成AIの業務活用が広がり、AIエージェントがSlackやNotion、社内データベースなどと自律的に連携するケースが増えています。こうした連携を標準化する規格が「MCP(Model Context Protocol)」です。しかし、MCP自体は接続の仕組みを定めるもので、接続先の管理や権限設定、ログ記録といった機能は含まれません。そのため、管理外のデータアクセスや、問題発生時の原因追跡が困難になるといった新たなリスクが指摘されています。
Hakuhodo DY ONEは、自社で展開するAIエージェント型マーケティング支援サービス「ONE-AIGENT」の構築支援を通じて、MCP導入の知見を蓄積してきました。今回のサービスは、単に「つなぐ」だけでなく、「安全かつ管理可能な形でつなぐ」ことに焦点を当てたものです。同社の北爪宏彰代表取締役社長は、広告・マーケティング領域でのAI実装知見を活かし、ツール導入で終わらず継続的な成果につなげる支援を目指すとしています。
サービスで実現する「安全な連携」の具体策
サービスでは、主に2つの側面から支援を行います。
1つ目は「統制されたMCP連携設計」です。IT管理部門が求める5つの要件(接続先のホワイトリスト管理、権限設計、操作ログの記録・可視化、異常検知と対応、既存ID管理との連携)を満たす全体設計と実装を支援します。例えば、許可された接続先のみを利用可能にしたり、「誰がいつ何を実行したか」のログを取って可視化したりすることで、セキュリティリスクを低減します。
2つ目は「基幹システム等のカスタムMCP対応支援」です。一般的なSaaSだけでなく、企業が独自に持つデータベースや基幹システムに対しても、AIツールから安全にアクセスできるよう対応を支援します。
今後の展望
Hakuhodo DY ONEは現在、AIエージェントと業務システムを連携させる際の「統制ゲートウェイ」となる基盤プロダクトの開発も進めています。コンサルティングサービスとプロダクトの両輪で、企業のMCP導入における課題解決を支援し、将来的には業界標準となる支援モデルの確立を目指すとしています。
Q&A
Q. MCPとは何ですか?
A. AIが外部のデータや業務システムと連携するための「接続方法」を標準化するオープン規格です。米Anthropic社が2024年11月に発表しました。
Q. このサービスはどのような企業・部門に向いていますか?
A. AIエージェントを使って業務効率化を進めたいが、セキュリティや管理面が心配な企業、特にIT管理部門やシステム部門の担当者に向いています。
Q. 既存のID管理システムとは連携できますか?
A. はい、企業が利用する既存のID管理基盤と連携し、二重運用にならない形での導入を支援します。
関連リンク
- https://www.hakuhodody-one.co.jp/service/one-aigent/
- https://www.hakuhodody-one.co.jp/news/news-release_202508072729/

O!Productニュース編集部からのコメント
接続先をホワイトリスト管理し、操作ログを取れるようにするのは、現場の利便性を保ちつつ管理部門の懸念を解消する現実的なアプローチですね。AI活用を推進する部門と、統制を求める部門の橋渡しになりそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部


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