
Google Workspace、AI活用の新機能10点を「Cloud Next '26」で発表
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Googleは、4月に開催された年次開発者会議「Cloud Next '26」において、Google Workspace向けの新機能を10点発表しました。AIを活用して業務を自動化・効率化する「Workspace Intelligence」の提供を軸に、スプレッドシートの高度な分析機能から会議の自動議事録まで、多岐にわたるアップデートが予定されています。これにより、3億人以上のユーザーを抱える生産性スイートの次世代の姿が示されました。
ポイント
- 1スプレッドシートでサードパーティデータを活用し、インタラクティブなダッシュボードを作成可能に
- 2定型業務を自動化する「スキル」機能で、請求書チェックなどの作業を効率化
- 3Google Meetの「Take Notes For Me」が、ZoomやTeamsなど他社サービスの会議にも対応
スプレッドシートの高度化と業務自動化「スキル」
今回の発表では、Google Sheetsの機能強化が大きく取り上げられています。HubspotやSalesforceなどの外部サービスからデータを直接インポートできるようになり、さらにそのデータを基にダッシュボードやヒートマップ、かんばんボードといったインタラクティブな可視化をシート内で作成・共有できます。これは単なるグラフ表示ではなく、データの上に構築された「ミニアプリ」として機能します。
また、日常的に繰り返される定型業務を自動化する「スキル」という新機能が導入されます。例えば、請求書のレビュー業務をスキル化することで、新しい請求書と過去のものを自動比較し、不一致を検出できます。ユーザーはWorkspace Studioでスキルを作成し、チーム内でドキュメントを共有するように簡単に配布できます。
会議支援と開発者向け連携機能の拡充
Google MeetのAI機能「Take Notes For Me」は、過去1ヶ月で1億1000万人以上の参加者に利用され、利用者は前年比8.5倍に急増しています。この機能が拡張され、対面での会議やZoom、Microsoft Teamsなど他社サービスで開催された会議にも対応します。ユーザーはスマートフォンやPCのMeetホーム画面から機能を起動するだけで、AIが会話の要約とアクションアイテムをGoogleドキュメントに自動生成します。
開発者向けには、AIアプリケーションからWorkspaceの機能を安全に呼び出せる「Workspace MCP Server」がプレビュー公開されます。これにより、外部のAIアプリやエージェントが、Googleドライブのドキュメントを要約したり、Gmailの返信を下書きしたり、カレンダーを管理したりできるようになります。
セキュリティ強化とMicrosoft 365からの移行支援
データ管理とセキュリティ面でも新機能が追加されます。管理者は新しい「AIコントロールセンター」を通じて、エージェントによるデータへのアクセスを監視・制御・監査できます。規制要件に対応するため、データの処理と保存を米国とEU内にロックする「主権的コントロール」や、最も機密性の高いデータを保護する「クライアント側暗号化」も提供されます。
さらに、Microsoft 365からGoogle Workspaceへの組織全体の移行を支援する「データインポート」サービスが導入されます。これにより、メール、ファイル、会話の移行が最大5倍高速化されるとしています。また、AIを活用したOfficeマクロコンバーターなど、相互運用性を高める機能も強化され、Officeアプリを使う顧客やパートナーとのコラボレーションが容易になります。
Q&A
Q. 「スキル」機能とは何ですか?
A. Google Workspace内で、請求書チェックなどの繰り返し業務を自動化するための仕組みです。ユーザーが定義した手順をAIが実行します。
Q. 「Take Notes For Me」はどんな会議でも使えますか?
A. はい、対面会議やZoom、Teamsなど他社の会議サービスで行われた会議でも、Google Meetアプリから起動して要約を作成できます。
Q. Microsoft 365からの移行はどう変わりますか?
A. 新しい「データインポート」サービスにより、メールやファイルなどの移行作業が最大5倍速くなるとGoogleは発表しています。

O!Productニュース編集部からのコメント
他社ツールで開かれた会議の議事録もMeet経由で取れるのは便利ですね。ハイブリッドな会議環境でも、記録の手間を一気に減らせそうです。
この記事の著者
O!Productニュース編集部


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