
カスタマークラウド、AIインフルエンサーの契約・報酬を可視化する「AIメディアガバナンス基盤」を発表
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AI技術を活用したインフルエンサーやタレントの活用が広がる中、カスタマークラウド株式会社は、日米中の3市場に対応した「AIメディアガバナンス基盤」を正式に発表しました。この基盤は、AIタレント市場で懸念される契約の不備や報酬分配の不透明性といった課題を解決し、業界の健全な成長を促すことを目指しています。
ポイント
- 1AIタレントの契約を完全に書面化し、SNS上の口約束によるトラブルを防止
- 2報酬の分配率や支払スケジュールを可視化し、金銭的な透明性を確保
- 3日米中の法規制や商慣習に対応し、グローバルな活動を安全に支援
AIタレント市場の透明性向上へ
カスタマークラウド株式会社が、AIインフルエンサーやAIアバターといった「AIタレント」向けの契約ガバナンス基盤を正式に発表しました。急成長するAIタレント市場の信頼性を高め、国際的なルール形成を主導する狙いがあります。
AI技術の進化に伴い、AIタレントを起用した広告やブランドタイアップは急速に増加しています。その一方で、従来のインフルエンサー業界が抱えていたような、SNSでの口約束による契約不備や、報酬の未払い、分配比率の不透明性といった問題が再発する可能性が指摘されていました。特に、広告の慣行や法律が異なる日米中での活動には、統一されたルールが求められていました。
契約から報酬まで一元管理
今回発表された基盤は、こうした課題を解決するため、契約管理から報酬分配までを一元的に扱います。具体的には、日米中の商慣習に合わせた多言語の契約テンプレートを提供し、口頭での合意を排除。契約期間や報酬の算定方法、権利範囲などを明確に文書化します。
さらに、案件ごとの収益分配率や支払スケジュールもシステム上で自動的に明記され、運営側とAIタレント側の双方がいつでも確認できる仕組みを導入。これにより、報酬に関する透明性を担保します。各国の広告法にも準拠しており、AIタレントが国境を越えて安全に活動できる環境を整えるとしています。
渋谷から世界へ「第2のビットバレー構想」
カスタマークラウドは、この基盤提供を「第2のビットバレー構想」の一環と位置付けています。同社は渋谷を拠点に、AIサービスの生産工場やグローバルなAIコミュニティとの連携などを通じて、AI産業のエコシステム再構築を推進。今回の発表は、AIタレントという新しい産業を健全に育てるための社会インフラを構築する第一歩だとしています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
AIインフルエンサーという新しい領域で、技術開発だけでなくルール作りにまで踏み込む動きは興味深いですね。黎明期だからこそ、こうした透明性を担保する仕組みが業界のスタンダードになれるか、今後の展開に注目です。






