
サイト改修不要でAI検索に対応、インフォマークスが「ECデータハブ」提供開始
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インフォマークス株式会社は、AI検索時代のECサイト運営を支援する新サービス「ECデータハブ」の提供を開始しました。GoogleのAI Overviewなどに代表されるAI検索の台頭で、従来の検索流入が大幅に減少するリスクが指摘される中、既存のECサイトを改修することなく、AIに商品を"理解・推奨"させるための構造化データを自動生成するサービスです。
ポイント
- 1AI検索の台頭で予測される「検索流入30〜50%減」のリスクに対応
- 2Googleタグマネージャー連携で、既存サイトのソースコード改修が一切不要
- 3個別開発より大幅に安価な月額制で、特に中堅EC事業者の導入を後押し
AI検索時代、ECサイトが直面する新たな課題
調査会社Gartnerが「2026年までに従来型検索エンジンの利用が25%減少する」と予測するなど、消費者の情報収集の方法は大きく変わりつつあります。AIがユーザーの質問に直接回答を提示する「AI検索」が普及すると、検索結果一覧からECサイトへ訪れる機会が激減する可能性が指摘されています。インフォマークスによると、この変化により従来の自然検索流入が30〜50%減少するリスクがあるとのことです。
こうした状況下では、AIに自社の商品をいかにして"理解"させ、推奨リストに載せてもらうかが重要になります。しかし、そのために必要な「構造化データ」の実装は、専門知識や開発コストが障壁となり、特に中堅EC事業者にとっては対応が難しい課題となっていました。
"サイト改修不要"でAIへの最適化を実現
今回発表された「ECデータハブ」は、この課題を解決するためのクラウドサービスです。ECサイトの商品情報や在庫、価格、レビューといったデータを、AIが理解しやすいSchema.orgという世界標準規格に準拠した「構造化データ(JSON-LD形式)」へ自動で変換します。
最大の特徴は、Googleタグマネージャー(GTM)を経由して導入できる点です。これにより、ECサイトのソースコードを一切変更することなく、最短即日でサービスを稼働させることが可能になります。これまで構造化データ対応のハードルとなっていた技術的な複雑さや開発コストを大幅に引き下げます。
月額制で提供、先行者利益の獲得を支援
「ECデータハブ」を導入することで、EC事業者はAI検索の推奨リストに自社商品が表示される確率を高められるほか、Google検索結果で価格やレビューが豊かに表示される「リッチリザルト」の表示率向上も期待できます。
料金プランは、スタートアップから大規模案件まで対応する月額制を採用。同社によると、オフショア開発体制を活用することで、個別開発に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを実現したとしています。インフォマークスは、AI検索への対応で競合に先んじたいと考えるEC事業者のビジネス成長を支援していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
Googleタグマネージャー経由で導入できる点は、中堅・中小EC事業者にとって大きな魅力です。開発リソースを割かずにAI最適化ができることで、AI検索の波にいち早く対応できる環境が整いそうですね。

















