
Aww、オフラインで動くバーチャルヒューマン「ConvoHuman On-premises」を提供開始
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バーチャルヒューマンAIを手がける株式会社Awwが、インターネットに接続しない環境(オンプレミス)で動作する、新しい対話型AIバーチャルヒューマン「ConvoHuman On-premises」の提供を開始しました。これにより、セキュリティが重視される金融機関や、インバウンド対応が求められる観光地など、これまでAI導入が難しかった現場での活用が期待されます。
ポイント
- 1情報を外部に出さない「オフライン」でのAI接客が実現
- 2観光・金融・医療など、セキュリティや対面応対が重視される分野が対象
- 3SB C&Sとの提携により、全国の現場への導入を加速
バーチャルヒューマンの企画・開発を行う株式会社Awwは10月2日、オンプレミス環境で利用できる対話型AIバーチャルヒューマンソフトウエア「ConvoHuman On-premises」の提供を開始したと発表しました。ソフトバンクグループのSB C&S株式会社と販売代理店契約を結び、全国の企業への導入を推進していく方針です。
この製品は、「社内の機密情報をクラウドに置きたくない」「訪日外国人向けの案内をしたい」といった顧客からの要望に応える形で開発されました。特に、観光、金融、医療、公共といった分野では、人に近い自然な応対が求められる一方で、セキュリティ要件が厳しいケースが多く、導入の障壁となっていました。
「ConvoHuman On-premises」は、音声でのやり取りから回答の生成、キャラクターのアニメーションまでをワンストップで提供します。システムの中核となる大規模言語モデル(LLM)は、企業の要件に応じて柔軟に選定・拡張できるのが特徴です。初期設定では男女2種類のキャラクターが用意され、日本語と英語に対応。背景や表示テキストのカスタマイズも可能です。
SB C&Sは、全国に広がる販売ネットワークとサポート体制を活かし、このソリューションの普及を後押しします。同社の常務執行役員である伊藤孝太氏は、「AIとバーチャルヒューマンの融合で、これまでにないコミュニケーション体験を生み出し、社会課題の解決と新たな価値創出に貢献できると確信している」とコメントを寄せています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
オフラインで動くという点が、これまでAI導入の壁だったセキュリティ問題を解消する一手になりそうですね。公共施設や地方の観光案内所など、活用の幅が一気に広がる可能性を感じます。