
SHIRO & Co.、AIの意思決定を「止められる」新アーキテクチャ「Decision Stack」を発表
公開日:
株式会社SHIRO & Co.は、AIによる意思決定を「止める」ことを前提に設計した新たなアーキテクチャ「Decision Stack(ディシジョン・スタック)」を発表しました。生成AIが直接答えを出す従来のモデルを見直し、説明責任や人間の最終判断を設計段階から組み込むことを目指します。AIが判断を下す現場で、リスクを制御する新しい考え方として注目されます。
ポイント
- 1AIの判断を「意味」「解釈」「制御」「実行」の4層に分離し、制御可能にする
- 2不確実性が高い場合に判断を停止する「HOLD」を中核機能として設計
- 3製造現場など、AI未導入または導入初期の領域での実証実験(PoC)を想定
AIの「速さ」だけではない、制御可能な意思決定を
SHIRO & Co.の白子孝介代表は、生成AIによって意思決定のスピードは上がったものの、その制御は十分でないと指摘します。同社が提唱するDecision Stackは、AIを単なる「答えを出す装置」ではなく、「止まれる・分岐できる・説明できる意思決定基盤」として再定義するアーキテクチャです。
4つのレイヤーで判断プロセスを分離
Decision Stackは、意思決定のプロセスを4つの層に分けて制御します。
第一層の「Kosuke Protocol」では、AIの出力から複数の意味や解釈の候補を生成し、早すぎる結論への収束を防ぎます。
第二層の「Meaning OS」では、文脈や立場に応じて、どの解釈を採用するかを選択します。
第三層の「Trust OS」が中核で、リスクや確信度に基づいて判断を実行するか、一時停止(HOLD)するかを決定します。
第四層の「DeciLayer」で、承認された判断を実際の業務システム(CRMや営業プロセスなど)に接続して実行します。
「HOLD」機能で、不確実性をそのまま実行に変換しない
このアーキテクチャの最大の特徴は「HOLD(判断停止)」機能です。多くのAIシステムは入力に対して何らかの出力(行動)を出すことを前提としていますが、Decision Stackでは「実行しない」という判断を仕様として明示的に組み込んでいます。リスクが高いと判断された場合、AIは自動的に判断を保留し、人間の確認を待つことが設計可能です。この「止めた」事実とその理由はログとして記録され、監査や説明責任に役立てられます。
製造現場などでの実証実験を計画
同社は、AIの誤った判断によるコストが大きい領域での活用を想定しています。具体的には、AIの導入が進んでいない、または導入初期の製造現場における工程判断(異常検知や品質判断など)が例として挙げられています。今後は、意思決定支援プロダクト「DeciLayer」の開発や、製造業をはじめとする企業との実証実験(PoC)を進めていく方針です。
Q&A
Q. Decision Stackとは何ですか?
A. AIの判断プロセスを「意味の生成」「解釈の選択」「実行の制御」「業務への接続」の4層に分け、特にリスクが高い場合は判断を止める(HOLD)ことを設計に組み込んだアーキテクチャです。
Q. 従来のAIシステムと何が違うのでしょうか?
A. 従来はAIが一つの答えを出し、それがそのまま実行に移されがちでした。Decision Stackは、AIが出した答えを上位のレイヤーで解釈し、場合によっては実行を止める制御を加える点が異なります。
Q. どのような業界や場面での活用を想定していますか?
A. 誤った判断のコストが高い製造現場や、医療、社会インフラなどの分野が想定されています。まずはAI未導入の製造現場での実証実験から始める計画です。

O!Productニュース編集部からのコメント
「AIが判断を止める」ことを仕様として組み込む発想がユニークです。異常検知などで「とりあえず自動化」ではなく、確信が持てない時は人間に委ねる設計は、現場の責任者には安心材料になりそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部
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