
スペースデータ、衛星画像で山火事被害を可視化する「Wildfire Watch」を公開
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株式会社スペースデータは、宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain」の新機能として、山火事の焼失範囲と焼損程度を衛星画像から推定する「Wildfire Watch」をリリースしました。スペインで延焼が続く同国史上最大の山火事を速報解析し、被害の全体像を3D地図上で把握できるようにしています。大規模化する山火事は世界的な課題であり、避難や消火活動の意思決定を支えるツールとして期待されます。
ポイント
- 1火災前後の光学衛星画像を比較し、焼失範囲と焼損程度を4段階で面的に推定
- 2NASAの活火点データを重畳し、燃焼中の地点と既焼失域を一元的に可視化
- 3実3D地形上で延焼状況を俯瞰でき、専門家以外にも直感的な状況説明が可能
スペインの大規模山火事を速報解析
2026年7月にスペイン中部で発生した山火事は、焼失面積が約5万ヘクタールに達し、同国史上最大の森林火災となりました。避難者は最大約9万人に上り、国家的緊急事態が宣言されました。スペースデータはこの火災を対象に「Wildfire Watch」のデモを公開し、推定焼失面積479.1km²、活火点3,345点を検出しています。猛暑と乾燥を背景に山火事の大規模化が進む中、被害全体像の早期把握が求められています。
衛星データ解析のパイプラインを実装
「Wildfire Watch」は、光学衛星Sentinel-2の画像から正規化燃焼指数(NBR)を算出し、火災前後の差分で焼損程度を「軽度」から「重度」まで4クラスに分類します。国連の推奨手法に準拠し、雲や煙の影響を除外する画素選別も組み込まれています。また、熱赤外センサーによるNASA FIRMSの活火点データを重ねることで、燃焼中の地点も同時に確認できます。これにより、光学・熱赤外の両衛星データを役割分担させた解析が可能です。
3D地図で直感的な状況把握
地図エンジンは2Dと3Dを切り替え可能で、実標高の地形データや建物情報を重ねて山岳地形に沿った延焼の広がりを俯瞰できます。火災前・火災中・火災後の3フェーズでトゥルーカラー画像を比較でき、煙の広がりも確認できます。こうしたビジュアル比較により、防災担当者だけでなく、広報や教育現場でも状況をわかりやすく伝えられます。
今後の展望
スペースデータは、FIRMS準リアルタイムデータとの連携による延焼中の自動更新や、複数時点の焼損指数の時系列化、建物・道路データとの重ね合わせによる被害の定量化などを計画しています。また、商用高解像度衛星との連携で焼失境界の精緻化も進める方針です。同社は「SpaceBrain」の防災領域「Geo-Resilience」を通じて、災害の発生前から発生後までを一貫して支える地球観測AIの体系化を目指しています。
Q&A
Q. Wildfire Watchとは何ですか?
A. 衛星画像を解析して山火事の焼失範囲や焼損の程度を推定し、燃えている場所と合わせて3D地図上に表示するツールです。
Q. どのような衛星データを使っているのですか?
A. 光学衛星Sentinel-2で焼失域を面的に捉え、熱赤外センサーVIIRSのデータで燃焼中の地点を補足しています。
Q. 誰が使うことを想定していますか?
A. 防災や消防、自治体の担当者が被害の全体像を早期に把握し、復旧計画や消火活動の判断に役立てることを想定しています。
関連リンク
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O!Productニュース編集部からのコメント
スペイン史上最大の山火事を速報解析し、焼失範囲を3D地図で見せてくれるのは心強いですね。自治体の防災担当者が避難判断を下す材料に使えそうです。
引用元:PR TIMES
この記事の著者
O!Productニュース編集部








