
AIが構成図を自動生成する「CONCCENT」登場、開発レビューの非効率を解消へ
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シンガポールに拠点を置くレインディアテクノロジーは、ユースケースからAIがシステム構成図を自動で生成する国内初のツール「CONCCENT(コンセント)」を正式にリリースしました。このツールは、システム開発で頻発するレビュー工数の増大や関係者間の認識齟齬、ドキュメント不足による手戻りといった課題の解決を目指します。
ポイント
- 1ユースケースを入力するだけで、AIが構成図を自動生成
- 2「誰が・何を・どう使うか」が一目でわかる構成図
- 3レビューコメントも図に集約し、認識齟齬を防止
3ステップでレビュー時間を大幅短縮
レインディアテクノロジーが発表した「CONCCENT」は、「目的の入力」「テンプレートの選択」「AIによる自動生成」というわずか3ステップでシステム構成図を作成できるツールです。システムの利用用途や採用技術、処理フローを視覚的に整理することで、開発チーム内の認識合わせやクライアントへの説明、監査対応にかかる時間を大幅に短縮します。
開発現場の「時間泥棒」をなくす
開発現場では、不十分なドキュメントの確認や認識合わせのための会議に多くの時間が費やされているのが現状です。ある調査では、開発者の6割以上がドキュメントを探すために毎日30分以上を費やしているとの報告もあります。CONCCENTは、こうした非効率を解消し、レビューの高速化と品質向上の両立を目指して開発されました。
作図ツールとは一線を画す「レビュー特化型」
CONCCENTの最大の特徴は、ユースケースを起点に「誰が・何を・どう使うか」が一目でわかる構成図をAIが提案する点にあります。一般的な作図ツールが自由な描画を目的とするのに対し、CONCCENTはシステム構成図の作成とレビューの効率化に特化。さらに、図に直接コメントを紐づけて管理できるため、関係者間のやり取りもスムーズになります。
「設計ナレッジの資産化」を目指す
同社は今後、CONCCENTを単なるレビュー効率化ツールに留めず、設計に関する知見を組織の資産として蓄積・再利用できるプラットフォームへと進化させる考えです。Freeプランから組織向けのBusinessプランまで3種類の価格帯が用意されており、個人開発者からチームまで幅広く利用できます。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
「ドキュメントは後回し」になりがちな開発現場で、レビューの非効率や属人化は永遠の課題です。AIでこの工程を効率化し、設計ナレッジを資産化するという発想は、開発組織全体の生産性向上に繋がりそうです。
