
博報堂プロダクツ、人とAIの共創で制作を革新する「AI Craft Studio」を始動
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総合制作事業会社の博報堂プロダクツは、AI技術を活用してビジュアルクリエイティブ制作の効率と品質を高める新体制「AI Craft Studio」の開始を発表しました。生成AIの進化に対応し、高品質かつ安全なクリエイティブ制作を目指す動きです。
ポイント
- 1AIの専門性と従来の職能を融合した新職種「ジェネレーター」を新設
- 2ブランド広告からSNS用まで、幅広い価格帯のAI生成クリエイティブに対応
- 3博報堂DYグループのガバナンスに基づき、権利や表現リスクを管理
博報堂プロダクツは、先端AI技術を活用したビジュアルクリエイティブ制作の新体制「AI Craft Studio」をスタートさせました。近年、生成AIによって高品質な画像や動画の制作が身近になる一方、「品質が期待に満たない」「権利関係にリスクが残る」といった課題も指摘されています。同社はこうした状況に対応するため、専門性とAI技術を組み合わせた新たな制作体制を構築します。
この新体制の核となるのが、AI専門職「ジェネレーター」の新設です。フォトグラファーやレタッチャーといったビジュアル制作の専門家が、Adobe社の協力を得て設計した独自の研修プログラムを受講。複数の生成AIツールを横断的に使いこなすプロフェッショナルとして、制作プロセス全体に関わっていきます。
「AI Craft Studio」は、ハイエンドなブランド広告から、SNSやWeb広告、テストマーケティング向けの低価格帯クリエイティブまで、幅広いニーズに対応できるのが特徴です。現実では撮影が難しい表現も可能にし、スピードと品質、表現力のバランスに優れたクリエイティブを提供するとしています。
また、AI活用に伴うリスク管理も重視しています。博報堂DYグループが定めるAIガバナンスや法務・著作権体制に基づき、学習データの権利や表現上のリスクをチェック。企業が安心してAI生成クリエイティブを活用できる環境を整えます。今後は、個人の嗜好に合わせたパーソナライズやグローバル展開など、AIならではの可能性を探求していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
単なるAIツールの導入に留まらず、「ジェネレーター」という専門職を設け、人材育成からガバナンスまで体系化した点が興味深いですね。大手制作会社のこうした動きは、クリエイティブ業界におけるAI活用のスタンダードを形作っていくかもしれません。











