
商品画像1枚からAIモデルが着用。SCSKの新サービス「MIM for Business」提供開始
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SCSKは、画像生成AIを活用し、アパレルECサイトのクリエイティブ制作を効率化する法人向け新サービス「MIM for Business」を2025年12月より提供開始すると発表しました。1枚の商品画像から、ブランドの世界観に合わせた多様なモデル着用画像をスピーディーに生成。これまでコストや時間の制約で難しかった商品画像の拡充を支援し、顧客体験の向上と販売機会の最大化を目指します。
ポイント
- 11枚の商品画像から、AIモデルによる多様な着用画像を自動生成
- 2モデルの属性やポーズ、背景を自由に設定でき、ブランドの世界観を多彩に表現
- 3制作の高速化とコスト削減に加え、過去在庫の活用で廃棄ロス削減にも貢献
SCSK株式会社が、アパレル業界向けの新たな画像生成サービス「MIM for Business」を2025年12月からスタートさせます。このサービスは、画像生成AI技術を駆使し、たった1枚の商品画像をもとに、AIモデルが商品を着用したイメージ画像を自動で作り出すものです。
アパレル業界では、ECサイトでの売上を伸ばすためにモデルが着用した画像は不可欠ですが、商品の種類が増えるほど撮影にかかるコストや時間は増大します。特に、多品種少量生産がトレンドとなる中、すべての商品に着用画像を用意するのは難しく、多くの商品がその魅力を伝えきれないまま販売機会を逃しているのが現状でした。
「MIM for Business」は、こうした課題を解決するために開発されました。身長や体重、人種、性別といったモデルの属性から、ポーズや背景に至るまでを自由に設定可能。これにより、ブランドがターゲットとする顧客層に合わせた、よりリアルな着用イメージを提供できるようになります。従来のモデル撮影では採算が合わなかった小物や雑貨にも対応し、最短で即日納品も可能としています。
このサービスの導入により、企業はクリエイティブ制作のリードタイムを大幅に短縮できるだけでなく、顧客にとっても購入前に着用感をイメージしやすくなるため、コンバージョン率の向上や返品率の抑制が期待されます。さらに、過去のシーズンの商品と新作を組み合わせたコーディネート画像も手軽に作成できるため、在庫の新たな販促機会を生み出し、廃棄ロスの削減にもつなげられるとしています。
SCSKは今後5年間で約10億円の売上を目指しており、アパレル業界を皮切りに、将来的にはインテリアや化粧品など、幅広い分野でのサービス展開を視野に入れています。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
ECサイトの「ささげ業務(撮影・採寸・原稿)」の効率化は長年の課題でした。生成AIがその領域に踏み込むことで、コスト削減だけでなく、パーソナライズされた提案やサステナビリティへの貢献など、新たな価値を生み出す可能性を秘めている点に注目したいです。


















