
CoWorker、オンプレミス完結型の純国産AIセキュリティ「Purple Agent」を提供開始
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AIセキュリティソリューションを手がけるCoWorker株式会社が、2025年12月より、オンプレミス環境で完結する純国産AIセキュリティ製品「Purple Agent」の提供を開始しました。海外のクラウドサービスに依存せず、機密情報を外部に送信することなく、インシデント発生時の調査・分析を高速化。特にセキュリティ要件の厳しい組織のニーズに応えるソリューションとして注目されます。
ポイント
- 1機密情報を外部に出さず、オフライン環境でインシデント調査が完結
- 2海外のクラウドやLLMに依存しない「純国産」のAIセキュリティ基盤
- 3AIによる分析で、フォレンジック調査にかかる時間を約1/10に短縮
CoWorker株式会社は、純国産のAIセキュリティ製品「Purple Agent」の提供を2025年12月から開始すると発表しました。この製品は、サイバー攻撃を受けた際の証拠保全(フォレンジック)やマルウェア解析を、インターネットに接続されていないオフライン環境で完結させることができるのが大きな特長です。
近年のサイバー攻撃は巧妙化・高速化しており、被害を最小限に抑えるには、インシデント発生直後の迅速な対応が不可欠です。しかし、医療機関や金融機関、自治体といった機密情報を扱う組織では、セキュリティ上の制約から外部のクラウドサービスを利用した分析が難しいという課題がありました。また、海外のAIサービスを利用することによるデータ越境や、外国法令に基づく情報開示のリスクも懸念されています。
「Purple Agent」は、こうした課題を解決するために開発されました。CoWorkerが独自に開発・管理するローカルLLM(大規模言語モデル)を搭載した専用端末内で、フォレンジック分析からマルウェアの動的解析、レポート作成までを一貫して実行します。これにより、機密データを外部に一切送信することなく、安全にインシデント対応を進めることが可能です。
AIによる並列処理と自律的な分析により、従来は専門家が数時間を要していた調査時間を約1/10にまで短縮できるとしています。これにより、個人情報保護法などで求められる72時間以内の初期報告義務など、迅速な対応が求められる規制にも対応しやすくなります。
同社の山里一輝代表取締役は、「海外技術に依存しない純国産AIセキュリティ基盤として、日本の法制度や運用実務を前提に設計した。日本社会全体の防御力を底上げしていきたい」とコメントしています。同社は今後も、社会の根幹を支える現場の安全性向上に貢献していく方針です。
引用元:PR TIMES

O!Productニュース編集部からのコメント
海外クラウドへの依存がリスクとして認識される中、「純国産」と「オンプレミス完結」を掲げるAIセキュリティは時流を捉えていますね。特に規制の厳しい業界にとって、待望のソリューションとなりそうです。



